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情報技術とコミュニケーションを中心に、経済、都市・建築、デザインの本を刊行しています。noteでは、書籍のあとがきや解説などを中心に投稿します。Twitter → https://twitter.com/webnttpub

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  • 新刊ちら見せ

  • 建築・都市レビュー叢書

  • 障害者のための鑑賞サービス入門―人と社会をデザインでつなぐ

    ライブ、ダンス、演劇、ミュージカル……舞台芸術を誰もが楽しむことができるように、文化施設や舞台をつくる人々に何ができるのだろう。 人々とアートの間の「障害」をなくし、つなぐ、新しい「サービス」の実際がわかる舞台芸術鑑賞サービス入門。スポーツ鑑賞にも必須の知識!

最近の記事

【話題沸騰】上平崇仁『コ・デザイン』より、序文を公開

「コ・デザイン」(CoDesign)という言葉を聞いたことはありますでしょうか?  デザイナーや専門家と言った限られた人々によってデザインするのではなくて、実際の利用者や利害関係者たちと積極的にかかわりながらデザインしていく取り組みのことです(Coは、接頭語で、「ともに」や「協働して行う」という意味)。デザインの1ジャンルというよりは、だれもがデザインにかかわる時代における土台となるアプローチのことです。 著者である上平さんは、グラフィックデザインから仕事をはじめ、芸術学部の

    • デロイトと『MITスローンビジネスレビュー』誌の共同研究から生まれた『DX経営戦略』より、全章を要約した解題を公開

       本書は、『MITスローン・マネジメント・レビュー』誌とアメリカの名門コンサルティングファーム「デロイト」が提携して実施した、テクノロジーが企業経営をどのように変えたかに関する4年間の調査に基づいた1冊です。グーグル、ウォルマートをはじめとするアメリカ企業の1万6000人以上を対象に、デジタルディスラプションの経験、その性質の理解、彼らの所属する組織の対応の妥当性がエビデンスをもとに多角的に分析しています。  本書は、DX化成功のためには、テクノロジーの導入ありきではなく、組

      • サンスティーン『ナッジで、人を動かす』より、経済学者、慶大教授の坂井豊貴さんの解説を公開

        キャス・サンスティーン『ナッジで、人を動かす――行動経済学の時代に政策はどうあるべきか』を刊行しました。人間の不合理さに基礎を置いた行動科学、行動経済学は、近年、世界中の行政機関で注目されており、大きな成果も生んでいます。世界中の官僚たちが、行動科学・行動経済学を用いて、環境保護、雇用促進、経済成長、貧困の削減、安全保障の強化に向けた対策を考えている時代になりつつあります。 本書は、ノーベル経済学賞受賞のリチャード・セーラーとともに、ナッジを提唱した法哲学者サンスティーンが、

        • 書籍『みんなの建築コンペ論ーー新国立競技場問題をこえて』より、序文を公開

          『みんなの建築コンペ論ーー新国立競技場問題をこえて』を刊行しました。2013年から2015年にかけて、社会的な大問題となった新国立競技場コンペをめぐる論争は、建築界と社会のあいだに以前より横たわっていた大きな亀裂(ディスコミュニケーション)を露わにするきっかけとなりました。建築家の山本想太郎さんと建築史家の倉方俊輔さんは、その亀裂に橋を架けるべく、足掛け5年にわたって議論に議論を重ね本書を書き上げました。①新国立競技場コンペをめぐる問題を時系列に検証し、➁歴史にさかのぼって古

        【話題沸騰】上平崇仁『コ・デザイン』より、序文を公開

        • デロイトと『MITスローンビジネスレビュー』誌の共同研究から生まれた『DX経営戦略』より、全章を要約した解題を公開

        • サンスティーン『ナッジで、人を動かす』より、経済学者、慶大教授の坂井豊貴さんの解説を公開

        • 書籍『みんなの建築コンペ論ーー新国立競技場問題をこえて』より、序文を公開

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        記事

          音楽・ダンス・芝居を誰もが楽しめるように、舞台をつくる人は何をすればいいんだろう?

          書籍の一部の紹介を通して「鑑賞サービスって何」の疑問にこたえます。第1回は、3つに分けられる鑑賞サービスのなかの1つ、情報や場所に人を“つなぐ”サービスの具体例をご紹介。[本書第5章・1節より] 1 鑑賞サ ービスの種類 鑑賞サービスとは、より多くの人が舞台芸術を鑑賞できるようにするための工夫です。鑑賞サービスは、次の3つに分けられます。   ①「情報や場所に到達するまでの接続/移動」   ②「鑑賞時の情報」   ③「意思疎通のためのコミュニケーション」  この3つ

          音楽・ダンス・芝居を誰もが楽しめるように、舞台をつくる人は何をすればいいんだろう?

          『1億3000万人のためのeスポーツ入門』より序文を公開。

          6月3日の刊行から、もうじき2か月ほど立ちます。おかげさまで、eスポーツシーンを理解するためのコンパクトなガイドとして、eスポーツコミュニティから熱烈に歓迎され、高評価をいただいています。 他方、この間もeスポーツシーンはめまぐるしく変化し、成長し、ニュースをにぎわしています。シーンの変化がダイナミックすぎて、ゲームにもとより縁遠い人には、入り口を見つけることすら難しいというのも実感しています。 本書は、「eスポーツってなに?」と思いながら、これまで触れる機会がなかった方にも

          『1億3000万人のためのeスポーツ入門』より序文を公開。

          書籍『アナザーユートピア』より、建築家・槇文彦さんの巻頭エッセイ「アナザーユートピア」を公開

          世界的な建築家、槇文彦さんの最新刊『アナザーユートピア』が刊行されました。槇さんはエッセイ「アナザーユートピア」で、これまでのように建築から都市をつくるのではなく、「オープンスペース」――広場、路地、道、空き地、原っぱ、等――を中心につくることが、都市の未来、賑わい、人々の交流をつくるのではないかと問題提起し、都市における「オープンスペース」の価値への再考を促しました。これにたいして、建築家、都市計画者、ランドスケープデザイナーから、弁護士、社会学者、美学者まで、さまざまなジ

          書籍『アナザーユートピア』より、建築家・槇文彦さんの巻頭エッセイ「アナザーユートピア」を公開

          中沢新一+中川大地編著『ゲーム学の新時代』より、遊戯の原理が描きなおす人類史とその未来や、AI研究をアップデートするデジタルゲームの成果など、いま注目のゲーム学の新局面をご紹介。

            ゲーム研究の第1人者から気鋭の論者・クリエーターまで多彩な書き手を結集した話題の論集『ゲーム学の新時代』が刊行されました。本書のまとめとなる中川大地さんの論考から一部抜粋・公開いたします。〈遊び〉と〈人生〉が融合しつつある人工知能時代の人類社会を展望する、ゲーム学の可能性の一端にぜひ触れてみてください。 (書影をクリックすると、4月6日(土)青山ブックセンター本店で開催する、本書刊行記念イベントの情報へジャンプします) +++++++++ 遊戯の原理、AIの野生、

          中沢新一+中川大地編著『ゲーム学の新時代』より、遊戯の原理が描きなおす人類史とその未来や、AI研究をアップデートするデジタルゲームの成果など、いま注目のゲーム学の新局面をご紹介。

          『隈研吾という身体――自らを語る』刊行記念トークイベント 隈研吾×大津若果×真壁智治(後篇)

          建築・都市レビュー叢書5、大津若果『隈研吾という身体――自らを語る』(NTT出版)の刊行を記念して、2019年1月14日、東京表参道の青山ブックセンター本店で、隈研吾×大津若果×真壁智治のトークイベント「進め! 建築の外へ」が行なわれました。 (以下はトークの内容を一部抜粋・編集したものです。) (書影をクリックすると、3/2に大阪・梅田蔦屋で行われるイベントにジャンプします) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 原理主義者を批判する

          『隈研吾という身体――自らを語る』刊行記念トークイベント 隈研吾×大津若果×真壁智治(後篇)

          『隈研吾という身体――自らを語る』刊行記念トークイベント 隈研吾×大津若果×真壁智治(前篇)

          建築・都市レビュー叢書5、大津若果『隈研吾という身体――自らを語る』(NTT出版)の刊行を記念して、2019年1月14日、東京表参道の青山ブックセンター本店で、隈研吾×大津若果×真壁智治のトークイベント「進め! 建築の外へ」が行なわれました。 (以下はトークの内容を一部抜粋・編集したものです。) (書影をクリックすると、3/2に大阪・梅田蔦屋で行われるイベントにジャンプします。) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 超弦理論のようなロジ

          『隈研吾という身体――自らを語る』刊行記念トークイベント 隈研吾×大津若果×真壁智治(前篇)

          建築家・隈研吾さん絶賛の隈研吾論、大津若果『隈研吾という身体』から隈さんの原点ともいえる学生時代のエピソードを特別公開

          《新国立競技場》《高輪ゲートウェイ駅》をはじめ、国内外で話題の建築を手掛ける建築家・隈研吾氏。その隈氏と隈建築のつながりを、隈氏自身と様々な関係者へのインタビュー等を通じて丹念に追った、ノンフィクション的建築論『隈研吾という身体』が刊行されました。今回はそのなかから、隈氏の原点ともいえる、栄光学園時代におけるカトリック神父との交流のエピソードを公開します。メディアで流布する「華やかなスター建築家」といったイメージとは真逆の、知られざる隈研吾氏に肉薄します。 (書影をクリック

          建築家・隈研吾さん絶賛の隈研吾論、大津若果『隈研吾という身体』から隈さんの原点ともいえる学生時代のエピソードを特別公開