つくる理由

「なぜ、創作するのか」という問いへの返答。

・自分の個性を表現したいから
・作品をヒットさせて稼ぎたいから
・誰かに喜んで欲しいから

3つとも、真っ当な理由だ。

では、自分はどれに当てはまるだろう。
と、いうことを今回は書いてみます。

・自分の個性を表現したいから

周囲と違う自分を表現する。
それに喜びを感じるかといえば……あまり感じない。
むしろ「周りと同じような存在」への憧れのほうが強かったりする。

大学時代もそうだった。
周りのスクールメイトの輪に何とかして入ろうとしていた。
振り返れば高校中学小学校も同じだ。

・作品をヒットさせて稼ぎたいから

もちろん、お金があるにこしたことはない。
収益が人気の指標にはなる。
なるけど……それを理由につくっていても、どこかでモチベーションが途切れそうだ。

なぜなら、「つくる以外のことをしたほうが稼げる」から。

稼ぎたいなら映画や漫画より儲けるやり方がある。
そっちにいけばいい。そう考えると……この理由でもない。

・誰かに喜んで欲しいから

これかもしれない。
や、善人ぶるつもりはなく……。
漫画も文章も、「誰かに見られる」ことを意識していつもつくっている。
その「見てくれる人」が喜んでいなかったら…続きをつくる気が起きなくなる。

私をよく知る方なら周知のことかもしれないが、
やたらと「どう?」と聞いちゃう癖がある。

オススメの食事屋さんに誘ったら、
「何点?」「こないだと比べてどう?」
とかしつこく尋ねてしまう。

本作「ナーストゥザフューチャー」は、本来は今ぐらいにクランクアップ(撮影終了)を迎えていたはずの作品なのだが、コロナが重なった関係で中止と再開を繰り返している(キャストスタッフのみなさま、ごめんなさい)

だが、私個人のモチベーションは、企画当初と変わらず高い。

理由はふたつある。

まず、この作品を届けたい人がいるから。
たった一人。特定の人がいる。
その人に必ず見せたいと思うから、絶対完成させねばと思っている。

ふたつめは、キャストスタッフが喜んでくれているから。
「現場、たのしいです!」
「編集した映像見ました!泣いちゃいました」
こんな言葉が飛び交うたび、撮影や編集の士気が上がる。

自分のつくる理由は、ここにある……と思いました。

なんかお堅い自分語り記事になっちゃって申し訳ないです。
今、キャストスタッフの出会いを描いたエッセイ漫画描いてるんで、また投稿します。
そっちはくだらんギャグ日常系です。良かったらまた読んでくださいませ。

(文・小池太郎)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?