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要望に応えるだけでなく、自分のアイデアを反映し形にできる。HOME4Uの開発体制だから身に付く“ユーザー視点”の魅力。

「自社開発」をキャリアの選択肢に含めるエンジニアは多いのではないでしょうか――今回ご紹介する山田さんもその1人でした。数多の自社開発企業が市場に存在する中、山田さんがNTTデータ・スマートソーシング(以下、NDSS)へと入社した決め手や、現在携わっているHOME4U のフロントエンド・バックエンド双方の開発に関わる業務の実態を、生の声でお届けします。

山田 一輝(やまだ かずき)
RE-Tech事業本部
 
新卒ではエンジニアとしてSIerに就職。2社の経験を経て、約10年間業務系システムの開発経験に従事。委託された開発プロジェクトを少人数で進めるハードワークの中で、「引き渡したあとのシステムがどのように活用されているのか」を知りたいと考え、転職を決意。2018年7月NDSSに入社し、現在に至る。

「よりよいものを作りたい」。対等な立場で改善ができる自社サービス開発へ

ー入社のきっかけを教えてください。

NDSSに入社するまで、受託・請負・出向とさまざまな形態を経験しながら、業務系システムの開発に携わっていました。ただ、案件はすべて「クライアントありき」だったため、依頼された仕様に従うだけの状況を物足りなく感じていたんです。
 
加えて、単にシステムを作って終わるのではなく、その先の効果検証や改善にも一貫して携わりたい気持ちがありました。そうした思いを叶えるために「自社サービスを手掛けられる会社」への転職を決意しました。

ー自社サービスを抱える企業は数多くありますが、その中でNDSSを選んだ決め手は?

一番の理由は「風通しのよさ」があり、システムの改善に取り組みやすいと感じたことです。実は転職前にも、NDSSのプロジェクトに業務委託メンバーとして参画したことがありました。その際、仕様設計のフェーズから積極的に関わらせていただき、アイデアをどんどん取り入れてもらえたことが印象的だったんです。
外部メンバーの声であっても積極的に吸い上げてくれる。この組織ならサービスのシステムを「作って終わり」ではなく、そのブラッシュアップや改善にも従事していくことができると感じ、NDSSの自社サービスであるHOME4Uのシステム開発に携わることを決意しました。

自分の作ったシステムへのFBが、さらなる改善を進める原動力に

ーNDSSに入社後、「自社サービスをよりよくしたい」という思いは叶えられましたか?

はい、自分たちのサービスを開発できるという環境がとても面白いですね。完成したシステムを引き渡して終わりだった以前と比較して、サービスを利用するユーザーの生の声や、ニーズをダイレクトに聞けるようになり、PDCAも回しやすいと感じています。

ー具体的に、どういったプロジェクトを進めているのでしょうか?

現在、開発担当は派遣・業務委託の方を含めた11名体制で、2軸のプロジェクトを手掛けています。

1つ目は、不動産や土地の売買・賃貸・活用をサポートする情報サイト「HOME4U」の改修業務。

私は注文住宅のサイトを担当しており、サイトディレクション部門や営業部門から、エンドユーザーのニーズを反映した機能追加や改修の要望を受けてサイト機能をブラッシュアップしています。直近の例でいうと、フロントエンドではユーザーの声を拾うアンケート機能の実装を行ったほか、「こういったデータが欲しい」「ボタン一つでメールを送らせてほしい」などのリクエストに応えることで、よりよいサイトを作っています。バックエンドでは、アンケート回収に向けたリマインドメールの自動配信機能や、不動産会社やハウスメーカーといったクライアントが活用する管理画面の改修なども行いました。 

私は不動産業界の経験もなければ、フロント側の開発経験もなかったのですが、HOME4Uというサイトを多くの方に届けるために、入社後積極的に意識して勉強をしてきました。社内メンバーに質問をしながら知識を身に付け、その結果、今では要望に対して「入力の仕方はこうしたほうがいいんじゃないか」「システム面ではこういった仕様にするのはどうか」といったアイデアも出せるように。入社時期はまったく関係なく、いい意見であればすぐに採用され、実装や新しい企画に発展します

 「言われたことをやるだけ」ではなく、HOME4Uという自社サービスをよりよくするために、営業担当やマーケティング担当とも連携しています。私自身、「CVRを高めるためにどのようなサイトを作るべきか」という観点で機能を考えられるようになり、すぐにブラッシュアップに着手できるチーム体制が気に入っています。今後はもっとユーザー視点を身に付け、要望を受ける前に察知できるようになっていきたいですね。

ー2つ目の軸はどのようなものでしょうか?

社内業務のデジタル化を推進するための、各種システムの開発が中心です。エクセルで手動集計していたデータの半自動化や、営業フロント向けの追客履歴を確認するシステムなどが一例ですね。部内にはまだアナログな作業も多いため、DXを進めることで「業務がかなりラクになった」といった嬉しい声を聞く機会も多いです。

いずれの領域もユーザーのニーズやフィードバックを直接受け取れるだけでなく、よいと思ったアイデアを積極的に提案できることは共通しています。自分のアイデアを反映したシステムがどんな影響を与えているか、どんな改善につながったのかを把握できるので、自分の経験値として蓄積できるのもありがたいですね。

ーサイトやシステムの改善を進めるにあたり、社内の開発体制は整っているのでしょうか?

そうですね。仕様を詰めるうえで、聞きたいことはチャットですぐに確認できたり、気軽にミーティングも開けるので、とても進めやすいです。

加えて、横だけでなく上下の連携も非常にスムーズです。規模にもよりますが、上申時の決裁スピードが早いため、機能改修時にありがちなコミュニケーションのストレスを感じることも少ないと思います。やりたいこと、やるべきことがすぐに実行できるのは大きなメリットですね。

 また、開発のための連携がスムーズなことで、現在の残業時間は月19時間程度に収まっていて、土日出勤もありません。有休も取得しやすく、プロジェクトに影響が出ない範囲であれば、前日申請でも問題なく休めています。

業務システム開発経験をベースに、新たな技術やスキルを習得中

ーWeb系(「HOME4U」の改修業務)のシステム開発は未経験で、入社後に知識を身に付けたそうですね。

はい。とくにフロントエンドの領域は、現在も勉強しながら進めることが多いです。サイトを作るうえでの指標となるCVRや、Web開発に必要なAjaxも、入社してイチから学びました。デザインやコーディングなどは他部門に詳しいメンバーがいるので、力を借りながら知識として蓄えています。

前職では他部署から知識を得る機会もなかったので、いまは知識の幅が広がりやすい環境だと思います。ゆくゆくはITO事業本部でECサイトを改修しているチームに参加し、CVR向上のために必要なUI/UXなど新しい知見を得るのも面白そうだな、と考えています。

 ー前職までの経験が活きていると感じることはありますか?

はい。業務系システムの開発における一連の流れを経験できたことで、設計の全体像を把握できる点は、役立っていると思います。今までと違う領域の開発になっても、「どの処理に時間がかかりそうか」「今もらったオーダーをもう一段階細分化すると、こういう機能がほしいということかな」など、日々の業務を進めるうえでのベースになっていると思います。他には、今まで使っていたPHP言語をそのまま活用できている点も挙げられますね。

ーHOME4Uサイトの開発業務で大切なこと、心がけていることがあれば教えてください。

オーダーのその先のニーズを汲み取ることが重要だと感じます。「こういうシステムがほしい」という要望の裏に、実は相手も認識していなかったような潜在的課題が隠れていることが多いんです。「なぜその要望が挙がったのか」意図や背景を汲み取るために、メンバーと密なコミュニケーションを取るよう意識しています。
 
また、あえて「機能を盛り込みすぎない」ことも心がけています。たとえば、Webを改修する段階で、「こういう機能もあると便利なんじゃないか」と思って盛り込んでみると、フロントから「もう少しシンプルにした方がいい」とFBをもらうことも多いです。業界の特性上、HOME4Uを利用するユーザーはITに関してまだレガシーな側面も多く、機能が複雑すぎると、結果として使われなくなってしまう……といった事態にもなりかねません。そのため、常に機能の利便性とユーザビリティのバランスを探りながら、開発を進めています。

ー最後に、どのような方と一緒に働きたいですか?

私たちのチームは業務系開発の経験者で構成されているので、どちらかというとバックエンド側に強いエンジニアがそろってしまっているのです(笑)。そのため、Webサイトの開発経験(とくにUX/UI領域の知見や、フロント開発の経験)を持った仲間が増えるとありがたいです。 

サイト改修のスピードが格段に上がるはずですし、即戦力として間違いなくご活躍いただけます。そしてもちろん、私たちからはバックエンド開発の技術も吸収してもらえると思いますよ。風通しは間違いなくよいですし、入社年次に関係なく意見が通りやすいので、「やりたいことをスピーディーに実現したい」とお考えの方をお待ちしています。

※掲載内容は、取材当時のものです