見出し画像

千葉|天皇賜杯予選|明日9/14決着!4強チームのここを見てほしい!

いよいよ明日、天皇賜杯千葉県大会が最終日を迎えます。
準決勝2試合、そのあと決勝戦。
いつもどおりのダブルヘッダーです。
(本当に軟式のみなさん体力すごいですよ)

4強はこちらの顔ぶれとなりました。
京葉銀行 AKIRA 我孫子市役所 習志野市役所
おおかた大会前に勝手に展望した通りになったなあと。我ながらよく書けた記事だと今さらながら自画自賛しております(笑)

こちらです☟

さて、4強に残ったチームについて、みなさんに知ってもらえたらいいなと思うのと、自分の頭の中を整えるためにも少し書いてみようと思います。選手やチームの魅力が少しでもみなさんに伝わればうれしいです。

京葉銀行

社会人軟式野球界が誇る強豪チーム。
最近では一昨年、2018年に全国制覇しております!

・ベンチワークに注目!
試合に出場していない選手も含め、全員がしっかり試合に入っていて、声の途切れないベンチワークがひときわ光ります。とにかく元気!声が大きい!シートノックから全力なのでぜひ見てほしいです。
声かけの中ではミスをしてしまった選手へのサポートが特に素晴らしく、下を向かせない雰囲気がいつもあります。
派手さはありませんが、堅実で粘り強く、1点をコツコツ積み重ねて守り切る。軟式野球のお手本のようなチームです。

画像1

今年主将に指名された佐瀬投手は大舞台での経験も豊富で、登板がない時はだれよりも声を出しベンチを引っ張ります。

・社会人になってから伸びる環境
多くのチームは新人選手が1年目から活躍するケースが見られます。仕事との両立で学生時代に比べ練習量は落ちますから当然と言えば当然。
ただ京葉銀行の選手たちは軟式への対応も含め、3年目くらいから急にチームの主力へ成長するケースが見られます。
昨年、3年目でエースとして台頭した栗原洸投手がまさに好例です。
その点を中原竜太監督
「技術的などうこうより、社会人として過ごすことで人間力が育つから」
とおっしゃいます。
限られた時間での取り組み方など、技術を高めることはもちろんですが、意識のところで変化、成長が見られるからなのだなとものすごく納得しました。
自分を変えるには環境を変えるのが一番早いとよく聞きます。
大学時代に華やかな実績がなくとも京葉銀行で伸びる選手が多いのは、とても良い環境で(施設や練習時間というだけでなくて)取り組めているからなのだと感じました。

画像2

昨年、急成長を見せた栗原投手は明日大事な試合を任されそう
(写真は昨年の茨城国体より)

AKIRA

2017年の高松宮賜杯で全国制覇し、Aクラスに昇格。
昇格1年目(2018)の天皇賜杯千葉県大会では初戦敗退も、昨年は初戦で千葉銀行、準々決勝で富里市役所にコールド勝ちし、準決勝進出。
いま千葉で一番勢いのあるチーム!

・強さの秘訣は攻撃力の高さだけではない!
軟式野球界の異端児的な扱いをされそうなほど、攻撃力に注目されるAKIRAですが、失点が少ないところこそ注目なのです。
制球力抜群の丸山雄大投手、速球と変化球の落差が魅力の深川昌利投手。二人を巧みにリードする久保田勇眞捕手

画像3

四死球がほとんどない制球力が持ち味の丸山投手

画像4

久保田選手は巧みなリードに肩もよく、長打力は県内随一。音が違います。

さらに内野守備、特に三遊間がすごいです。鉄壁すぎます。
ショートの西田崇晃選手は昨年、初見で衝撃を受けました。BCリーグ・信濃で主将をつとめた経験もあり、守備に自信があるという記事がたくさん出てきます。いやほんとすごいんですよ(語彙力すみません)。

画像5

西田選手のめちゃくちゃかっこよく、しびれる守備にご注目を!

そしてサードの老平匡秀選手。まだ26歳とお若いのですが、いぶし銀の雰囲気です。絶対的な安心感があります。エラーを見た記憶がないです。

転がしたり叩いたりが多い軟式野球なので、AKIRAは守備力の高さがあってこそ、思い切った攻撃ができるのだと私は勝手に見ています(笑)

・ベンチワークに変化
3月にオープン戦を拝見したときから感じていたのですが、チームの雰囲気がどんどんよくなっています。AKIRAのベンチは笑顔が増えました。
全国大会上位のチームは総じてベンチワークが素晴らしく、活気のあるベンチが当たり前です。大阪シティ信用金庫で国体制覇の経験をもつ古川敬也選手の加入は、技術的な戦力向上はもちろんのこと、チームの雰囲気を変えたのではと思っています。

画像6

我孫子市役所

昨年の天皇賜杯千葉県大会は初戦敗退も2017年4強、2018年8強と安定して上位進出。初優勝を狙います。

・投手登録の選手が1人??!!
撮影のため、ご厚意で選手名簿をいただいているのですが、我孫子市役所は投手登録の選手がひとりしかいません。その理由は、二刀流選手が多いから!!

千葉県庁戦で先発したのはショートを守る飯笹智貴選手
140キロ近い力強い直球を投げますが、もともと内野手。1番打者で足も速いです。私の後輩(順天堂大学出身)でして、東都3部では首位打者を獲得した経験もあります。社会人で投手をやっていて驚きましたが、なんでもこなせて、後輩だからというひいきめなしでも素晴らしい選手です。
以前、千葉県内の強豪チームの監督さんから「うちに来てほしかった」と言われるほどで、勝手に誇らしい気持ちになりました(笑)

画像7

力に頼らない投球も試しているという飯笹投手。頼もしいです。

他にもセカンドを守る鈴木捷平選手も投げられますし、唯一の投手登録、秋山駿介投手は初戦、レフトを守り中軸を打っておりました。
少ない人数で連戦の多い軟式ですので、複数ポジションこなせるのはチームにとっても大きいですね!

・スタメンに名を連ねるルーキーふたり
年々、若い選手が増えている印象ですが、また見覚えのないお名前があると思ったらルーキーがふたりスタメンに!
奥村昂亮選手は扇のかなめ、小澤暉丘選手はショートを守ります。重要なポジションを任されており、活躍に期待がかかります!

画像8

新人とは思えぬ堂々としたプレーを見せてくれている奥村選手(中央)

習志野市役所

昨年、天皇賜杯千葉県大会で悲願の初優勝。
習志野、東海大市原望洋出身の選手が半数を占め、選手監督全員が県内高校の出身。甲子園経験者も多く、高校野球が好きな方にはたまらない豪華なメンバー!

・2年目でチームの顔に
初めて経験した昨年の全国大会は初戦敗退。
試合後、チームで一番元気で熱い田村大輔選手は涙を流し、悔しさを隠しませんでした。いつも田村選手の声しか聞こえなかったチームにも変化があり、2年目の鈴木空吾選手が攻守に存在感を見せています。
「体重も増やしました」という通り、体つきも1年目と別人です。
初々しかった昨年から、とても頼もしくチームを引っ張る姿が今年はあります。

画像10

大きな声でチームを鼓舞する鈴木選手。
腿周りがかなりたくましくなっています。

・粘り強いチームに成長
椎名優貴監督
は昨年の全国大会、敗れはしましたが常に先行されながらも二度追いついたところに「粘れるようになったのは少し成長したかな」とおっしゃっていましたが、その粘りは今年も健在。
準々決勝の千葉銀行戦は初回に3点を先制してからなかなか追加点が奪えず追いつかれますが、原優平投手が踏ん張って自らの適時打で勝ち越し、1点差をものにしました。
以前の原投手は力強い球を持ちながら、突然崩れてしまうもろさがありました。昨年、矢口徹朗投手との二枚看板で県大会優勝へ導く活躍をし、もろさは克服できたように見えます。今年は矢口投手の登板がここまでないのが心配で、原投手にかかる期待は大きいです。

画像10

粘り強い投球で千葉銀行に勝利し、笑顔の原投手(中央)

あとがき

私が見てきた印象で4つのチームのよいところなど勝手につらつらと書いてみました。いかがでしたでしょうか。
見るたびにいろんなチームのよいところを発見して、どのチームの試合も見るのが楽しく、勝手に愛着を持って見守っています(笑)
良さに気づかないのは知らないだけ。
周りの声やイメージに惑わされず、自分の目で見て感じたことを素直に書きました。

明日は残念ながら平日なのですが、ひとりでも多くの方に試合を見ていただけたら嬉しいです。きっと選手たちもそう思っているはずです。

明日の最終日は速報を!と言いたいところですが、そこまでの余裕はなさそうです。ただ試合結果等は発信しますので、気になる方はTwitterをチェックしてみてください^^

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?