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優勝して多くの選手が泣いたAKIRA。このチームが勝って泣くなんて、想像していなかった。

劇的な逆転勝ちで優勝したAKIRA。

多くの選手が泣いていました。

Cクラス時代からチームを知る選手、監督の涙が印象的でした。さらに独立リーグから軟式に転向してきた選手たちもまた、泣いてました。

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中川監督(写真手前)が選手を引退し、監督に就任したのが昨年の5月。
Cクラスからひとつずつ昇格し、Aクラスで勝てないときも選手として経験しました。昨年は監督の未熟さも痛感。Aクラスで優勝がどれだけのことなのか、一番知っていると言っても過言ではないです。この涙は重みがありますね。

正直、AKIRAのみなさんが勝って泣くなんて思っていませんでした。

なので、みなさんの涙を見て「苦しかったんだな」って彼らなりにたくさんのプレッシャーを抱えて軟式野球に挑んでいたんだなとか、いろんな思いが伝わってきて、気づけば私も泣いてました。完全にもらい泣き。

泣きながら撮影するなんて、そうないことなのですが、この時はダメでした。いま書きながら思い出して涙が出てくるくらいです。

◆中川監督「いろんなプレッシャーもあった」

中川監督は就任2年目。
昨年の天皇賜杯は準決勝で京葉銀行に敗れました。

その時に初めてお話したのですが、チームに対する愛情や、これから目指したいチーム像が明確かつ可能性を秘めており、近い将来千葉を獲るなと思っていたら、この試合から1年経たずに成し遂げてしまいました。

昨年の天皇賜杯後に書いた記事です☟

Aクラスに昇格して3年間、優勝どころか決勝進出すらありませんでした。

練習時間も十分にあり、専用球場があるなど環境も申し分ない。選手たちのポテンシャルも高い。それでもなかなか勝てない。もどかしく、つらいことも多かったのかもしれません。

監督の涙はこうしたいろんな思いが詰まった涙だったのでしょう。

試合後、選手たちの声も聞いてみました。

◇古川敬也選手

私が「みなさんが勝って泣くなんて思っていなかった」と正直に伝えると、古川選手は「そこが昨年とまた変わったところ。監督がそういうチームを作ってくれたおかげ」と。

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中川監督(左)の横で試合を見つめる古川選手

古川選手は大阪シティ信用金庫時代に国体制覇の経験があります。

「千葉の予選は(大阪に比べて)本当に厳しい」と言ってましたし、軟式野球の頂点を知る選手だからこそ千葉で優勝することの難しさも誰より感じていたと思います。

余談:古川選手とは四国IL・愛媛時代から面識があったものの(私の後輩が愛媛にいたご縁で)当時はあいさつ程度でお話したことはありませんでした。愛媛時代も本当に魅力的な選手でした。愛媛退団後、大阪シティ信用金庫へ。2019年、天皇賜杯で大阪シティ信用金庫の試合を見た際、古川選手が私に気がついて話かけてくださいました。覚えていてくれたことが本当にうれしかったです。そしてまさかその翌年に千葉に来てくれるなんて思ってもなかったので、驚きと喜びでいっぱいでした。いつもありがとう!

AKIRAに入ってすぐ、オープン戦で古川選手と再会したとき「このチームが全国行くには3年はかかる」と話してくれましたが、わずか1年でつかんだ全国です。

「こんなに早く千葉の頂点に立てるとは思わなかった」

決勝では初回で交代を余儀なくされ、非常に悔しかったと思います。足の状態は「癖になっていて、緊迫した試合だとなりやすい」そうで、この日は暑く、準決勝・決勝のダブルはなかなか経験ないことでしょうから、致し方なかったのかと。

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1点を追う最終回、身を乗り出し声を出す古川選手(左から2人目)

全国の舞台で、前所属の大阪シティ信用金庫と対戦したいそうです。ぜひ見たいですね!

◇西田崇晃選手

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天を仰いで涙した西田選手。

AKIRAに来て3年目。独立リーグのチームでは主将を務めるほどの実力ある選手です(調べるといろんな素晴らしい記事が出てきます)。

涙の理由を尋ねると「『こんなに勝てないものか』と。ここまですごく苦しかった」と話してくれました。

AKIRAの試合を初めて見た時、私は西田選手の守備に魅了されてしまいました。当時は主将で、ふるまいも素晴らしかった。もうただのファンってやつです(笑)

これだけの選手でも泣くって、なんかもうすごいんだな、この世界は、と。

監督と西田選手を見てもう号泣ですよ。私も。

おそらく、ただ試合を見ているだけだったらもらい泣きなんてすることなかったでしょう。

みなさんとお話する機会が増えて、みなさんのことをプレーだけでなく知ることができたのが大きいです。昨年の天皇賜杯後に書いた、中川監督のエピソードもしかり。心の底から「おめでとう」という気持ちがわきました。

◇小川武志投手

拓大紅陵出身の小川武投手は「初めて千葉で優勝できました!高校時代も決勝で負けてたので」と笑顔でした。

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(写真左から主将の中川翔選手、小川投手、丸山投手)

小川武投手も国体の時にエピソードを書きましたが、2年前のこの大会がきっかけで大きく変わり、優勝に貢献した選手のひとりです。

AKIRAでは珍しい、千葉県出身選手!
地元のチームで活躍できるっていいですよね。全国でも期待しています!

◇藤井一樹選手&久保田勇眞選手

中川監督が「彼のことも書いてください」とおっしゃっていたのが、チーム最年長の藤井一樹選手。パンフレットでは34歳とあります。監督のひとつ上なのかな?

※AKIRAには「ふじいかずき」選手が2人いるのですよ!こんなことあるんですね。漢字も一文字違い。4番を打つのが藤井一「輝」選手で、チーム最年長の藤井一「樹」選手は捕手。スコアボードには「藤井輝」「藤井樹」と表示されます。漢字も一緒だったらどうするんだろう。

なんと、3度の引退を乗り越えて(?)の今だそう!

優勝の瞬間、マスクをかぶっていたのは藤井一樹選手でした。

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(写真右が藤井一樹選手)

選手たちと抱き合い、涙する姿を見て、彼がチームに残っていた意味というか、運命を感じました。

「久保田が泣いてるの見てダメだった」と藤井一樹選手。

不動の正捕手、久保田選手は9回表、逆転2ランにつながるヒットを放ち、代走が送られていました。

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逆転したあと、もう捕手は藤井一樹選手しかいません。久保田選手はベンチから祈るような表情で見ていました。

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(一番手前が久保田選手)

勝った喜びと、安ど感と、いろんな気持ちがあったのでしょう。藤井一樹選手も久保田選手に代わって大事な場面をリードすることに不安もあったかもしれません。いい関係だなあ、と思いながら見てました。

ちなみに、藤井一樹選手は市川南高校出身で、高校時代は京葉ガス・織内投手とバッテリーを組んでいたそう!まだAクラス昇格後、対戦はないそうなので、次の目標にしてまだまだ現役続けていただけたら!

千葉県の勢力図を大きく変える、AKIRAの初優勝

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決勝前の円陣。中心は古川選手。みなさんめちゃくちゃ気合入っていて、こういう姿も今までは見たことありませんでした。本当にチームとして、すごく魅力的になってきています!

この5年、あらゆる千葉県の大会を見てきて、上位チームの実力が拮抗してきたことはもちろんのこと、1回戦からコールドになる試合が少なく、全体の底上げもあるのかな、と感じています。

だからこそ、1回戦からどの試合を見ても面白く、撮りがいがあるし、書き残しておきたいこともたくさん。

私はまだ自分の目で千葉のチームが全国の頂点に立つところを見ていないので、そこが最大の目標です!一緒に全国制覇を喜びたい!!

天皇賜杯は10月、東京開催です。それまでに世の状況がどうなっているか……もちろん、撮影に行く予定なので、AKIRAのみなさんが全国でも旋風を巻き起こしてくれることを期待しています!

優勝本当におめでとう!!!

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中川監督の胴上げ!!みなさんいい表情!

おまけ📷独立リーグ時代の写真発掘

AKIRAには独立リーグ出身選手が半分くらい?いるのかな。

私は順大の後輩が独立リーグに進んだことがきっかけで、2016年から観るようになりました。主に四国ですが、グランドチャンピオンシップでBCのチームも。過去の写真を振り返っていたら、何人か撮っていたので優勝祝い?で載せておきますね。

AKIRA・丸山雄大02(高知時代2017)

丸山雄大投手(高知ファイティングドッグス・2017年撮影)

AKIRA・古川敬也(愛媛時代)

古川敬也選手(愛媛マンダリンパイレーツ・2017年撮影)

AKIRA・西田崇晃(信濃時代)

西田崇晃選手(信濃グランセローズ・2017年撮影)

AKIRA・高井ジュリアン投手(信濃・2017年)

高井ジュリアン投手(信濃グランセローズ・2017年撮影)

AKIRA・中川翔(愛媛時代)

中川翔選手(愛媛マンダリンパイレーツ・2018年撮影)

AKIRA・藤井一輝(群馬時代2016)

藤井一輝選手(群馬ダイヤモンドペガサス・2016年撮影)

撮影していたのは6選手。
みなさん、プロ野球選手だったんですよね。すごいなあ。
以上、秘蔵?写真大公開でした~

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