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恐怖を克服したい!—英会話がちょっとできるようになった話

みなさんは、「外国人の方から英語で話しかけられるのが怖い」と感じたことはありませんか?

いきなり電車の乗り換えや道を聞かれると焦りますよね。

私は英会話ができないのがコンプレックスだったのですが、数年前の出来事をきっかけに、外国人の方と話すのが怖くなってしまいました。

きっかけとなったのは、電車内で外国人の方から「この駅に行くにはどうしたらいい?」と尋ねられたこと。

目的地までの乗り換えが複雑で、どうやって説明したら良いか分からず、パニックに陥ってしまったのです。

それ以来、外国人の方が近くにいるだけで恐怖を感じ、その場から逃げるようになってしまいました。

でも、パニック事件から4年ほど経った今、英語への恐怖を克服し、初歩的な英会話なら対応可能になりました!

こちらの記事では、

・パニックに陥ったエピソード
・初級の英会話ができるようになったプロセス

の2つをご紹介します!

難解な質問でパニックに

私はよく道を尋ねられたり、電車の乗り換えを聞かれたりします。

早足で歩いていても、イヤホンをしていても、老若男女からなぜか声をかけられます。

この不思議な特性は、海外の方にも発揮されるようで、英語で質問されることもしばしば。

私は英会話ができないのがコンプレックスだったので、「なんで私なのー!?」と毎回心の中で叫んでいました……。

そんな時、英語コンプレックスを悪化させる出来事が起こってしまいました。

4年ほど前のこと。

通院のため仕事を早退し、「早く帰れて嬉しいな」とルンルンで電車に揺られる午後。

私が座る席の右隣と正面には、大きなキャリーケースを持った外国人のご家族が腰掛けていました。

しばらくして、私の最寄り駅に近づくに連れ、そのご家族がソワソワし出したのです。

私が利用していた駅は、商業施設や観光スポットがなく、正直なところ観光で訪れるような場所ではありません。

「このご家族が行きたい場所って、こっちの方面じゃなさそう」と嫌な予感……。

いくつか駅を通り過ぎた後、ついに声をかけられました。

“Excuse me.”

私の隣に座っていた女性は、「この駅に行きたいんだけど」と路線図を見せてくれました。

私たちが乗車している路線は複雑で、いくつかの路線がつながっているんです。

Aの路線に乗っていたのに、いつの間にかBの路線になっていて、目的地と違う方面に向かっていたというパターン。

私も同じ失敗をした経験があります。

ご家族が目指す駅に行くには、C駅まで戻り、電車を乗り換える必要がありました。

「今乗っているのはAの路線で、あなたの目的地はBの路線ですよ」とカタコト英語で伝えました。

案の定、女性は「何を言ってるんだ?」という表情を浮かべます。

そりゃそうですよね!

女性の反応を見て、「路線を説明するとややこしいから、乗り換えに必要な情報だけ伝えよう」と頭を切り替えました。

何とか英単語をひねり出し、「C駅まで戻らないといけない」ことは伝わりました。

とりあえず、ご家族と一緒に電車を降りて、どの電車に乗れば良いか教えようと試みましたが、私の英語が下手すぎて全然伝わらず。

うまくコミュニケーションが取れなくて頭が真っ白になり、冷や汗をかきました。

完全にパニックに陥った私は、Google翻訳を使うとか路線図で説明するといったアイディアも浮かばず。

痺れを切らした旦那さんから、「もうジェスチャーでもいいから教えてくれ!」と言われてしまいました。

そんなこと言われても……。
「どうやってジェスチャーで伝えろっていうんだー!」と、もう涙目です。

その時、駅員さんが通りかかり、何とか説明してもらって、ご家族はC駅に向かう電車に乗り込みました。

ご家族を見送ってほっとすると、悲しみや疲れがどっと押し寄せてきました。

ご家族の困惑した表情や呆れた顔が脳裏に焼きついて離れません。

帰宅してから、恥ずかしさとふがいなさに涙が出ました。

くり返し思い出しては辛くなり、「もう二度と英語で話しかけられたくない!」「自分は関わりたくない」と嘆くばかり。

パニックの経験は、次第に恐怖に変わってしまいました。

恐怖の体験が目標に変化した

外国人の方と話すのが怖くなり、1年近く経ったある日。

パニックに陥った状況を、ようやく冷静に考えられるようになりました。

すると、「あのご家族から聞かれたことって難易度マックスだったんじゃない?」と捉え方が変わったのです。

パニック事件が起きる前は、漠然と「日常会話レベルの英会話ができたらいいな」と思っていました。

ところが、難易度マックスの経験を通して、「電車の乗り換えを説明できるレベルになりたい」と明確な目標を設定できたのです。

目標がハッキリすると、現時点の自分の英語レベルも分かります。

それから2年ほど、NHKのラジオや中学レベルの英語テキストで学んでいました。

しかし、ひとりで勉強を続けるのが難しく、しばらく学習をお休みしていた期間もありました。

そんな時、折よく、友人が先生を務める英会話レッスンに月1〜2回ほど参加させてもらえることに。

NHKのラジオやテキストで学習したり、自分の考えを英語で文章化したりするレッスンを受けました。

レッスンで印象に残ったのは、「間違えてもOK」というマインド。

「相手の話をすべて理解できなくても心配ない」というのは大きな発見でした。

「ここが聞き取れなかった」と伝えれば、相手が自分のレベルに合わせて言い直してくれるので、怖がらなくてOKという考え方です。

私は「相手が話す内容を聞き取れなかったら終わりだ!」とプレッシャーを感じていたため、すごく気持ちが楽になりました。

そして、実践の日はふいに訪れました。

つい先日、街中で外国人の方から「このカフェに案内してほしい」「店員さんに通訳してほしい」とお願いされたのです。

(こちらの方とは、まったくの初対面です!)

話を1回聞いただけで理解するのは難しかったのですが、以下の2つを試しました。

・聞き取れた言葉をくり返して、自分の理解が合っているか確認する

・聞き取った単語をノートに書き出す
→相手の方も書いて伝えてくれる

あとは、すごく簡単な会話を挟んで、何とか間を持たせました。

”It’s too hot.”(今日は暑すぎます)や”Where are you from?”(出身地はどちらですか?)など、めちゃくちゃ簡単な会話でも成立したのは発見です!

英会話のレッスンをスタートしてから、外国人の方と話すのは初めてでしたが、「コツコツ勉強すれば、会話ができるんだ」と自信を持てました。

まだまだ初級レベルですが、「外国人の方から話しかけられるのが怖い」という状況から脱出できたのは大きな一歩です。


パニックになった出来事きっかけに、英会話への恐怖を克服できた経験は、今後も自分に勇気を与えてくれると思います。

相手の言語は関係なく、「何とかして伝えたい」「困っている人の力になりたい」という気持ちは変わらないのだと気づきました。

これからも英語の学習を続けるとともに、言語に関わらず、丁寧にコミュニケーションを重ねるのが目標です!

こちらの記事は、「Webライターラボ」のコラム募集企画に参加しています!

8月のテーマは「わたしの恐怖体験」。
恐怖を感じたエピソードに加えて、克服した経験もポジティブにお伝えしたいと考え、執筆しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


Discord名:浜田夏実
#Webライターラボ2408コラム企画

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