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お茶屋さん(お茶業界)とは

星野村のお茶屋さんに就職しました。

お茶屋さんって何するんだろう、って実はわかっていませんでした。
なので入社当初は毎日どきどきしながら会社に向かい、言われるがままに働いていました。

新卒の頃を思い出しましたね。叱られながら、かつて後輩に冷たくしてしまっていたなと、改めて自戒なんかもしました。人に叱られる事が無くなってくると、自分が一番正しく思えてきてしまうから良くないですよね。

私が入社したのはお茶屋さんの中でも『問屋』と呼ばれる立ち位置の会社です。お茶屋には大きく分けて三つの立場があります。総合的にやられている所もありますし、専業でやられているところもあります。以下は流通の経路から見て大きく振り分けられる立場です。

①農家

②問屋

③小売店

『農家』は畑の管理・荒茶の製造までを主とする立場です。年間通して畑を見、育て、摘み取り、荒茶を製造します。

荒茶になったお茶は『問屋』が買い取ります。値段の付け方は様々ですが、客観的な判断から仕入れをしていきます。問屋は荒茶を仕上て製品としてのお茶を作って行きます。問屋といっても、製造メーカーに近い立ち位置です。

問屋が製造した仕上げ茶は『小売店』が買い取ります。一般的に『お茶屋さん』と想像するようなお店です。100g、50gなどの量目で袋詰めされ、店頭に並び皆様のお手元に届きます。

それぞれのお仕事は別の記事で詳しく説明致しますが、私が就職したのは②の『問屋』です。農家から荒茶を仕入れ、お茶の味を完成させます。流通・品質管理に欠かせない存在です。

お茶の仕上げ方、というのは会社によってかなり変わってきます。企業秘密とも言える中核の技術なので、ここで詳しくは書けません。一般的なお仕事について、説明していきますね。

新茶が摘み取られ製造されるのはだいたい4月〜9月にかけて。一番茶と呼ばれるお茶は4、5月の早い時期です。でも、お茶は一年中飲めますよね。それは何故かというと保存が効くように乾燥させている『乾物』だからです。

農家が製造する荒茶は完全な乾物ではありませんが、冷凍・冷蔵で保存が効きます。摘み取られ製造されたお茶は問屋が買い取り、保存しているんです。

保存したお茶は小出しに冷凍・冷蔵庫から取り出され、その都度仕上げられていきます。私が最初に従事したのは、そういった作業でした。

今回はこれくらいで。

次回は仕上のことをお話していきます。

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