【生成AIとクリエイター】#10

AIの進歩によって、エンジニアの求められるスキルが変わってきていますが、クリエイターはどうなっていくのか気になったのでブレーンの記事を参考に(主に引用)投稿します。

近年、ChatGPTや画像生成などAIの活用が進んでいます。
まだまだ、法的な課題や倫理的な側面など問題点もありますが、このようなAIがクリエイターの仕事を奪うのではないかと危惧されています。
制作においてポジティブになる点もあれば、
既存のクリエイターがいらなくなるといった論点もあります。

CMや広告の事例では、
大日本除虫菊/キンチョール「ヤング向け映像」、KDDI/au「もう、ひとつの世界。」、近畿大学「上品な大学、ランク外」などで実際にAIが活用されています。

現場として、AIに対してどのように捉えているのか。
ブレーン編集部の、クリエイターに対するAI活用実態のアンケート結果(262人回答)によると、AIに対する関心について91%が関心ありと回答し、また活用意欲についても74%が意欲ありという結果になっており、現場としては前向きな印象ではあります。
なにかしらのAIツールを使用したことがある人は約3割、AIツールの導入企業は22%が現状となっています。

以下、アンケート結果の参照。

クリエイターに対するAI活用実態のアンケート結果(262人回答)

◆実際に使ったことのあるAIツール

1位 ChatGPT:51.9%(136人)
2位   Midjourney:11.8%(31人)
3位 Stable Diffusion:9.2%(24人)
4位 Notion AI :8.0%(21人)
5位 DALL・E2:4.6%(12人)

◆活用事例

実際の活用事例は、社内などクローズドな場所での活用が中心となっている
・画像生成
・企画立案
・情報収集
・テキスト生成

◆AIを活用する上での課題や不安に思っていること

1位 責任の所在が不明瞭:55.3%(145人)
2位 使用規制の必要性:37.4%(98人)
3位 人がつくったものか見分けがつかない:36.6%(96人)
4位 他社の制作物の無断利用:33.6%(88人)
5位 自身の制作物の無断転用:24.8%(65人)

◆今後クリエイターの役割や生み出す価値がどのように変わっていくと思うか

・オリジナリティや人間にしか出せない発想やアイディアが求められる
・表現や制作物を作る能力ではなく「課題解決能力」が求められる
・AIが生成したものを説明できなければならないので、生み出す価値から言語化する価値へ重点が変わる

大手広告会社のAI導入や活用

◆サイバーエージェント
効果の高いネット広告のクリエイティブを自動生成できるサービス「極予測シリーズ」を展開
配信前に静止画と動画の効果を予測できる「極予測AI」や、効果の出せる広告テキストを予測、自動生成できる「極予測TD」、LP版の「極予測LP」など。

◆電通グループ
「∞AI」を提供。訴求軸からデータを見つけ、レイアウトやコピーを含むクリエイティブの生成、そこから改善点をサジェストでき、ワンストップのクリエイター支援に近いサービス

◆博報堂DYホールディングス
グループ横断の研究開発組織「Creative technology lab beat」を組成してグループをあげて広告クリエイティブのAI活用を推進。AIのソリューション群として「H-AI」シリーズを展開。
広告文の自動生成や広告のクリエイティブの効果予測AI機能だけでなく、クリエイティブ自体の制作支援や工程管理機能もアプリ内につくり込んでおり、数多くのクリエイティブを制作し管理まで一元で管理できるプロダクト。


3社ともAIツールを業務で使うようにしており、AIプロダクトも提供しています。アクセンチュアも同様AIに力を入れており、大手企業でもAI導入に積極的なことがわかります。
最終的な判断や品質担保などアウトプットの責任はまだまだ人間が行うので、責任の所在など、課題になりそうな点は多くあるものの、AIと共存していくことによって、より効率的かつ効果的な制作物ができるのではないかと思います。
一般的に広告代理店や受託制作会社は、非常に忙しいといわれる業界ですが、働き方についても改善が期待できます。
また、エンジニアと同様クリエイターも単なる制作者ではなく、課題解決できるクリエイターが企業から求められ市場価値が高まっていくと思います。
そしてAIをうまく活用できるクリエイターこそが生き残っていくのではないかと考えられます。

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