マザーコンプレックス

ねえママ
今、僕は あなたの生まれ育った家に来ています
あなたの昔の写真とか 勝手に眺めています
結婚式はたいそう派手で、あなたはそれは綺麗だったとおじいちゃんとおばあちゃんは誇らしげに話していました。
きっとあなたは、恥ずかしがるのでしょうね。

僕が生まれた時の写真には
泣きじゃくる僕と微笑む姉とそれを見守るあなたがいて
こうしていつもいつも、見守ってくれてたんだなと
僕は思ったのです

ねえママ
あなたは女ひとりで 僕たち三人兄妹を背負い
神戸の街に出て 僕らを育ててくれました
休みの日には夜景の綺麗な
港町の遊園地に連れていってくれましたね

僕はとても弱虫な子で
泣きじゃくってばかりでしたね
そんな僕に泣く事ばかりではなくてよく笑う事を
教えてくれたのはあなたでした。

ねぇママ

中学生になった僕は 相変わらず弱虫で
いじめっ子の目にビクビクしながら毎日過ごしていました。
その時も あなたは見守ってくれてたのかな
高校デビューをした僕は 少しは明るくなって 少しは悪さをする友達も出来ました。
明け方に帰ってくる僕を 何も言わずに見守ってくれてたのかな


ありがとうだなんて照れ臭くて
そんな事普段は言えないんだけども
今日はなんだか言えるような
そんな気分なんだ

ありがとうだなんて照れ臭くて
そんな事普段は言えないんだけども
今日はなんだか言えるような
そんな気分なんだ

空っぽの石の前で 手を合わせ
そんな事を思ったのです。

◎解説
マザコンになれる奴は、幸せだと思う。

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