身体の声 〜前十字靭帯単独損傷 編〜 vol.4
vol.4
今回は術前、術後のリハビリのポイント。
実際のリハビリメニューを書きます。
沢山あるメニューの中で自分が実際に現場でやってるメニューです。(100%一緒ではありません)ここのメニューを真似してやるのも良いのですが、症状と状態をしっかりと把握してからやる事をお勧めします。
術前リハビリで強調するポイント
① 腫脹のコントロール
② 完全なROM(関節可動域)の回復
③ 正常歩行の回復
※腫脹のコントロールは大切だなと。腫れがあっては②.③がおそらく完全に出来ません。手術も出来ない状態が続きます。
術後リハビリ前期での4つの目標
① 膝の完全伸展
② 大腿四頭筋の筋活動のコントロール
③ 手術創の回復、治癒
④ 正常歩行の回復
※手術創についてですが、内側は他の創部よりも治りが悪く、膝内側のほうが脂肪体が厚いため治癒過程で滑走性が悪くなりやすいと言われてます。
〈ACLリハビリテーション プロトコール〉
phase Ⅰ
・術後 0〜6日
・ ブレース固定 15〜75°
・ ROM訓練 CPM(膝の曲げ伸ばしを自動でやってくれる機械) 15〜75°
・松葉杖はブレースを15°でロック
・パテラモビライゼーション(膝蓋骨)
・運動 屈曲位でSLR動作
屈曲位でクワッドセッティング
足関節の自動運動
EMS刺激 同時収縮を促す
足関節ピボットでのPNF動作
※以前も書きましたが術後は靭帯としての機能がないので注意しながらリハビリします。と言ってもここら辺のリハビリは入院しながらやる種目ですね。パテラモビライゼーション、お皿です。これは大切です。結構パテラ動かすと膝がスムーズになります。
写真は足関節の自動運動
phase Ⅱ
・7日〜4週
・ブレース固定 10° 4週までに完全伸展を目指します
・ROM訓練 徐々に伸展の動作を入れ4週までに完全伸展に持っていく。代表的なエクササイズとしてはヒールスライドです。
・パテラモビライゼーション(膝蓋骨)
・松葉杖について。膝10°屈曲位でロックしたブレースを装着。4週までに松葉杖使用中止を目指す
・運動 膝屈曲位でSLRと近位抵抗でのSLR
クワッドセッティング
足関節自動運動
レッグカール自動運動
エアロバイク(サドルの高さ注意)
股関節ピボットのPNFと体幹パターン
まとめ
今回はphaseⅡまで書きました。エクササイズの名前だけ出して、実際どうやってるのかわからないので、一度はnoteで公開するが写真などを添付して再更新していく予定だ。
リハビリにおいて自分が大事にしてる事は
メニュー → 自由意志
プログラム → プロトコルを元に作る。目的が入る。
プロトコル → 原形
これです。実際にメニューを作る時は引き算で作っていきます。ゴールからの引き算です。
次回はリハビリメニューphaseⅢ〜です。
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