季節と色彩
今年の色彩検定は見送りました。
色彩検定をご存知でしょうか。
色の資格なのですが、ざっくり言うと
色の見え方や配色技法、色の名前などが資格の内容です。
この資格をなんとなく受験して、どうせならと上を目指して現在2級とUC(ユニバーサルカラー)を取得しました。
アパレルでは感覚的ではなく色彩理論に基づいた接客ができ、これは持っていてよかったと思います。
実は仕事(就職)をする上で必須の資格ではなく、持っていたら仕事に活かせるよ〜というものなのですが、
仕事以外にも日常で色への感覚が変わったと感じています。
コンプレックスハーモニー
色彩の調和に関する内容にコンプレックスハーモニー(不調和)というものがあります。
チョコミントのお菓子のパッケージがまさにそうで、僕はチョコミント配色と呼んでいます。
チョコミント味の商品は濃い(暗い)茶色に薄い(明るい)青緑色でチョコレートとミントを表現しています。
この色の関係、実は不自然に見える配色なのです。
これには決まりがあります。
2色のうち、黄に近い色は暗く、紫に近い色は明るい色。
これがコンプレックスハーモニーです
では、草木の葉を想像してみてください。
葉の色は緑ですが、日に当たる部分は黄緑、日陰の部分は青みがかった緑に見えます。
自然界で見られる配色で、違和感なく馴染んでいると思いませんか?
このように自然な調和のことをナチュラルハーモニーといいます。
こちらは黄に近い色は明るく、紫に近い色は暗くなっています。
色彩と季節
ファッションにおいて、季節感のある色味はアイテムを選ぶ上でも重要です。
季節感のある色味というのはその季節らしい色。
夏は葉や海の鮮やかさ、秋は枯葉のくすんだ色、冬は草木が枯れ落ち色味が深くなり、春にはあわい色の花が咲く
こんなイメージでしょうか。
実はこんなイメージのように、夏は草木で例えたナチュラルハーモニー、冬は土や枯葉の色に対して空の色がコンプレックスハーモニーになっています。
そして、草木が枯れてアスファルトや錆びた鉄のフェンスといった人工物が剥き出しになると不自然なものになります。
これ、まさに自然な調和(ナチュラルハーモニー)の例とは逆の状態ですよね。
と、このように季節と色彩は深い関わりがあるんですね。
最近、電車で外を眺めて「あっコンプレックスハーモニーじゃね?」と(今更)感じたことがきっかけでこの記事を作っていますが、色彩は心理的効果を用いた商品パッケージなどをはじめ日常生活の様々なシーンで触れています。
思った以上に関わりが強いので、学んでいて面白いです。
来年は1級取得目指そうかなと思います。
お疲れ様です。
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