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【進撃の巨人】ベルトルト(進撃の巨人)とイザベラ(約ネバ)が同じ事を言ってる、と思った感想文

進撃のベルトルトの言葉
"君達は大切な仲間だし ちゃんと殺そうと思ってる"

初見は何言ってんのこの人って思ったけど、だんだん何が言いたかったのかわかってきた。
どうしても変えることのできない状況と、そこで自分にできるせめてものこと。

約ネバのイザベラと同じ言葉だなと思った。
世界は残酷で自分には変える能力も才能も腕力もなく、この与えられた世界で生きてくことしかできない。
その為には大事な人たちの命をどうしても奪わなきゃいけない。
だからせめて、その死に真正面から向き合って自分の手できちんと葬る。
すごく辛く苦しい処世術だけどそれを選んだ。
なんとかしてこの世界に抗うために。

その結果、かけた愛情が伝わり、命を奪おうとしていた子たちに救われ、最期はその子たちを守る為に自分の命を使ったイザベラ。
一方、仲間を思う気持ちはあれど状況が状況だけに、エレンたちによってアルミンを生かすための道具にされたベルトルト。

徹底的に"現実"を描いてるのが進撃だとすると、徹底的に"希望"を描いてるのが約ネバだと思う。
"ちゃんと殺そうと思う"のセリフを放ったベルトルトのそばに、エマみたいに"一緒に生きよう"って言ってくれる人がいたならば、と思うと本当に切なくて胸が苦しくなる。

そして思うのは、ベルトルトは決して酷い人でも弱い人でもないということ。
世界と時代の中で一生懸命生きようとしてた、ただそれだけだ。
そう考えてからベルトルトがとても愛おしく、最期がより辛くなった。

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