見出し画像

よい上司: 「仕事ぶり」より「味方ぶり」

よい上司とは。

社会に出てから今まで約10年、大勢とは言えないが誰かしらの下で働いてきた。
私が信頼できると思った上司の共通点は、部下の味方であること。
会社側とか、さらに上の役職の人の側につくのではなく、部下の立場に立って考える人。

以前の仕事で、精神的な不調を抱えている上司がいた。通院や突発的な不調、時には服薬による眠気で仕事を休んでいた。少人数の部署だったので、急な不在に困ることもあった。
でも、私は彼が好きだった。

業務に関して相談すると、いつも、やる気のない返事が返ってきた。
ただ、いざなにかするとなると、彼自身の損得を度外視したやり方だった。
彼は時々、怒っていることがあった。大抵は、横暴な役員に対して怒っていた。
それから、私がキューバに行くために1ヶ月の休暇を希望した時、背中を押してくれた。1ヶ月間、私の担当分野をカバーしてくれた。

その後、彼は退職した。
転職ではなかった。
「自分はポンコツな仕事ぶりで周囲に迷惑をかけている。にも関わらず居座る人間(そういう人が、ちらほらいる職場だった)にはなりたくないので、そろそろ引退します」というようなことが、最終出勤日に送られてきたメールに書いてあった。

仕事ができるとか、頭がいいとか、個人に対する評価基準と、部署などの組織において信頼できる人物の条件は、別問題だという気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?