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2024.08 見たもの読んだもの

【映画】
・パーフェクトデイズ
ヴィム・ヴェンダース
今は今。その日その日を生きられたらいいな。最近、スケジュールにら追われがちなので、なおさらそう感じる。
ヴェンダースの映画は悪い人がいなくて、主人公もいい人で、だからと言って損をすることもなく、面白くないと思ったこともあるけど、やっぱりそういう世界もあってもいいのかもと思う。
カメラ屋のおじさん、柴田元幸。

・ヘカテ
北アフリカの風景(ロケ地は違うかも)が印象的。海岸で地元の人が火を焚いているシーンが、謎めいていて特に記憶に残る。あれはなんだろう?なにかの儀式かな。
動物もいろいろ映る。ラクダ、サル、馬、犬…。
ストーリーについては、主人公の上司?らしい人物が気になる。主人公と愛人の関係の背後に、彼が関わっているというのが、私の個人的な確信。

・ノマドランド
クロエ・ジャオ(2021)
崖の風景が何度か出てくる。
直接の関係はないけれど、カニグズバーグ『800番への旅』を思い出した。主人公ボウの父はトレーラーで旅して、ラクダのショーを生業にしてた。そういえば、映画の主人公の亡き夫の名前もボウ。

・もののけ姫
小学生の時に映画館で見て以来、数十回見ている。1番繰り返し見ている映像作品かも(家にVHSがあったからというのは大きいけど)。
子どもたちがまだ見たことがなかったので、久しぶりに。
以前、制作ドキュメンタリーを見たり本を読んだりしたので、分かりづらいところは(頼まれてもいないのに)解説してしまう。
改めて見ると、感じるのは、アシタカの言葉がタタラ場の人々の話す言葉とは少し違うこと。古風というか、場合によっては、ちょっと気障に響く感じ。今まではアシタカの個性かと思っていたが、たぶん、文化的な隔たりがあるのだろう。「大和との戦に敗れて、この地に潜んで500有余年」の村の出身であり、西国とは言葉も習慣も異なるということだろう。
もう一つ、気づくのは、宮崎駿の作品にはセックスがないこと。生と死、神々と人間、愛と憎しみがぶつかり合うのに、セックスが欠けているのは、とても不思議な感じ。なぜだろう。
私が言っているのは、性行為そのもののことではない。もっと身近に、誰しもの首の後ろあたりに常に漂っている衝動とか不満とか影みたいなもののこと。
ラピュタにしろナウシカにしろ、とても好きだけど、ボーイミーツガールが鼻につく。恋はあるのに、セックスだけが抜け落ちた感じがする。

【ドラマ】
先月に引き続き、宮藤官九郎の新宿夜戦病院は見ている。
池袋ウエストゲートパークも7回まで見た。

今月はあまり本を読まなかった。
ウィリス『ハマータウンの野郎ども』を読み始めたが、冒頭解説でイギリスの教育制度(数十年前の)の複雑さに挫折。学生の頃買った文庫本は、再び積読。
あとは、子供向けの美術本などを子供たちと読んだりしたくらい。

・タイトル画像
夫からの誕生日プレゼント。
JELLY CATのクロワッサン!
夫と私は必ずしも贈り物のやり取りをしないので、全然期待してなくて、びっくりしたし、とてもうれしかった。
キーホルダーなんだけど、落とすとか汚れるとか心配すぎて、ベットサイドに置いてる。にっこり笑顔のクロワッサン。

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