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チームがほぼ決まるまで

今の時代アスリートにとって個人のファンは唯一無二の個人資産になりえるらしいです。
僕のサッカーに対する一番純粋な欲求は「モンスターみたいな人間と戦って勝ちたい」という事ですが、個人資産も欲しいのでボリビアでのトライアウトの随筆を書きます。
今年は合計4チームです。読んでください。


1チーム目

ボリビアに着いてから2週間はあったはずの練習参加が無くなったりやっぱあるって言われて無くなったり。まあ色々あって草サッカーおじさんやってました。

そんな中、知り合いからスクレという標高2800mの街にある2部のチームが明後日からテストを行うという情報が回ってきました。外国人枠にも空きがあるということですぐ飛行機をとって行きました。
高地にビビり倒しながらもいざ始まってみると、そこそこ無双できちゃいました。2日間それぞれ午前と午後計4回を順調に残り100人位いた中の10人くらいになれました。

余裕だと思っていた3日目の午前、コーチに僕とブラジル人が呼ばれました。契約の話がもう貰えるのかとワクワクしていると代わりに
**
ごめん。外国人枠埋まってたわ。」**

と3日間ちょっと長めのボリビア流ノリツッコミを頂けました。ブラジル人はとても怒っていましたが、僕は高校時代関西に住んでいたのにノリツッコミに気づけなかったことを悔いていました。スクレはとてもきれいな街でした。


2チーム目

当てが無くなったその日の午後、たまたまFacebookを見ているとサンタクルスという別の街で同じく2部のチームのテストが次の日からあるというのを見つけました。すぐ飛行機をとりました。

教訓を生かし外国人枠についてしつこく聞くとまだ外国人枠はあるとのことでした。3日が経ち、80人位いた中の11人に無事残ります。外国人枠もまだあるとのこと。正直今回はいけると思いました。

しかしそんな中残ったトライアウト生全員が集められて、

「君たちは本当にいい選手だ。でもすでにチームに40人選手がいるから誰もとらないことになった。ごめん。」

といわれました。じゃあなんでテスト開催したんだよと思いましたがそっちのタイプのボケもあるのかと世界の広さを実感しました。


3チーム目

またもあてが無くなったその夜。友達から「父の友達が監督している2部のチームがちょうどセレクションやっているから練習参加しにいかない?」というメッセージがきました。もちろん行きます。

今までのトライアウトの試合しまくるやつと違って、練習参加なのであまりアピールしようとはしゃぎすぎずにチームにとってメリットがある事を確実にアピールしていきます。
しかし、その日は生憎走りの日。日本のクレイジーな高校サッカーも大学サッカーも経験してきたので素走りに関してはボリビア最強クラスの僕はたいしてきつくもなく、何事もなく初日が終わります。

そして練習後監督から「皆来てくれてありがとう。とても良い日々が過ごせた。じゃフェルナンドとカルロスは来週も9時にここで」と言われました。聞いてみると僕が初日だと思って参加したトライアウトは最終日でした。

ちなみにスペイン語が分からないふりをして「俺は来週何時?」って聞きに行ったけどダメでした。人の話はちゃんと聞きましょう。


4チーム目

こうして3チーム受けて落ちました。
あてが無くなったのでカーニバル明けまで2週間ニートをする決意を固めました。何もする事がないので去年所属していたチームの練習場の端っこでロペスと体を動かすことにしました。

そんなある日いつものように端っこで走っていると、たまたま4本目のチームの人数が足りなくなり紅白戦に入ることになりました。そっからはとんとん拍子に色々呼んでもらえました。3週間後くらいにパスポートのコピーを持って来いと言われました。こうしてほぼ所属先が決まりました。やったー

最後細かいところを書くのが怠くなった感否めないですが、まとめるとチャンスは急に来るから常に準備してればいいことあるかもよって話です。今この状況でも。きっと。

外国人達のお世話してくれているコロンビア人のフィジカルコーチカルロスです。
やっぱりこんなの書いてないで早くサッカーしたいですね。

でも最後まで読んでくれた人皆んな大好きです。

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