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島観光にちょうどいい!石垣島で電動スクーターを乗り回す!

サスティナブルやSDGsという文字がハイライトされるようになったこの時代。人々の移動を担う交通機関についても、石油由来でないバイオ燃料で飛行機を飛ばしたり急速充電の電気バスが走ったり非電化区間を電池で走る電車が誕生したりと、少しずつではありますが低炭素社会へ向けて変わってきています。

今回は、石垣島全域で導入されている電動スクーターについてレポートします。

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石垣空港からバスで40分、石垣島の中心街に近いユーグレナ石垣港離島ターミナル。安栄観光のカウンターには写真のような電動スクーターの看板が出されており、電動と大きく書かれた文字が目を引きます。

石垣島の電動レンタルバイクはGO SHARE(ゴーシェア)という名前で展開しています。この離島ターミナル以外の数カ所でもレンタルは可能で、借りた場所とは違う場所で返す乗り捨てもできるようです(別途追加料金)。

いきなりカウンターへ出向いても電動スクーターを借りることはできるようですが、あらかじめウェブサイトで予約したほうがスムーズと思われます。予約は前日まで。料金は時間によって異なりますが、参考までに24時間借りて4500円、48時間借りても6500円です。

所定の用紙に必要事項を記入して免許証の提示が終わったら、離島ターミナルの駐車場へと移動します。電動スクーターの発進、加速、減速、停車、後退、駐車、ウインカー、ハザード、警音器の動作といった一連の操作についてはスタッフが実際に操作しながら1からレクチャーしてくれますので、電動スクーター初心者でも安心です。

ヘルメットの貸し出しと、座席下に入っている雨具は無料サービスでした。虫が飛んでくるのでヘルメットはフルフェイスタイプがおすすめとのこと。

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何と言っても気になるのは電動スクーターの特徴、充電ではないでしょうか。

現在、石垣島各所には写真のような充電施設が設置されており、ここで電池を交換することで電動スクーターを運用しています。

レクチャーの中でもガス欠ならぬ電欠には十分気をつけるよう注意があります。電動スクーターのパネルには残り距離を表示する機能がありますが、充電施設の近くまで来たら残量にかかわらず充電しておくのがいいでしょう。
なお、電池を交換する際の費用は無料です。

この充電施設の屋根上にはソーラーパネルがあり、太陽光発電により各電池が充電されています。再生可能エネルギーで環境にも配慮していますね。

充電の流れについてはこの動画が分かりやすいと思われます。動画内では10秒で交換完了しています。GO SHAREのウェブサイトでは電池を挿入してから6秒で交換できると記載されています。

充電式の乗り物はどうしても充電速度が運用上の問題になりますが、電池交換方式であれば充電に掛かる時間を一切気にすること無く使えますね。

動画にも出ている通り、電動スクーターと充電システム自体は台湾の企業「Gogoro」で開発されたもの。パリやベルリンでシェアサービスを展開し、ヤマハとも協業したことのある電動バイクメーカーです。

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座席の下にある電池はやや重いですが、2つに分かれているため許容範囲内といったところ。空いていた二つの穴に電池を差し込むと、画面が読み込み中になり……。

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満充電の電池が出てきて取り出せるようになります。これを電動スクーターに再び挿入するだけ。これなら迷うこともありませんし簡単です。

ここで電池を取り出したあとの穴には、他の人がまた電池を入れるわけです。

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潮風を感じながら海沿いの道を走れる爽快感はスクーターならでは。電動スクーターなので走行音も静かです。

GO SHAREでは原付(50cc)相当に出力を落としたタイプと、125cc相当のタイプを扱っています。普通自動車免許だけで乗れるのは50cc相当スペックの電動スクーターです。

■50cc相当スペック
電力出力(4.6kW @ 2,250 rpm)
馬力(6.16 hp @ 2,250 rpm)
トルク(21 Nm @ 0-2,000rpm)
最高速度(55km)
長さ×幅×高さ(1,880 X 670 X 1,090)
総重量【バッテリー2個セット】(122kg)
トランクサイズ(25L)
ヘッドライド(LEDライト)
カギ(リモコンキー)

■125cc相当スペック
電力出力(6.4kW @ 3,000 rpm)
馬力(8.58 hp @ 3,000 rpm)
トルク(25 Nm @ 0-2,500rpm)
最高速度(90km)
長さ×幅×高さ(1,880 X 670 X 1,090)
総重量【バッテリー2個セット】(122kg)
トランクサイズ(25L)
ヘッドライド(LEDライト)
カギ(リモコンキー)
GO SHARE公式ブログより

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電動スクーターは電動だけあって低速でも十分なトルクが出るため加速力が強烈です。発進時の加速は慎重にゆっくりと。

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鍵はこのようなICタグになっています。差し込み式の鍵じゃないところが今風ですね。

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観光地でもあまり駐車場所を気にすることなく停められるのは電動スクーターの利点の1つ。細い道でも何のその、石垣島を隅々まで探索できます。

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一方で、夜の走行はあまりおすすめできません。理由はこのヘッドライトの弱さによるものです。街灯の少ない石垣島の夜道は何も見えないほど暗いため、夜に運転する際は十分に注意したほうが良さそうです。

星空を見に行く際はくれぐれもご注意を。(一敗)

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写真は新石垣空港の進入灯の真下で撮影したもの。電動スクーターはどこで撮っても絵になります。ハイテクなのにレトロな佇まいも魅力です。

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意外とアップダウンのある石垣島を乗り回すにはもってこいの電動スクーター、3時間までの短いプランもあるようなので、どんなものかお試しがてら借りてみるのも良さそうですね。

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