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変だけど変じゃない!変なホテル
通常100室程度のホテルは35から40人程度の人数で運営されるといわれるが、この規模をたった7-8人で運営する効率化を極めたホテルがあるという。その名も変なホテル。
ネーミングからして気になるホテルだが、泊まる機会があったので紹介してみたい。
ここは数店ある変なホテルのうち、浅草橋駅にあるホテルである。
変なホテルは関東地方には8箇所、中部・北陸地方には3箇所、近畿地方には5箇所、九州に2箇所と、現在は合計18箇所にあるようだ。
変なホテルのロゴはシルクハットのような、湯気の上がるコーヒーカップのような不思議な形をしているが、これは蝶らしい。そう言われても納得しにくいほど高度に抽象化されている。
変なホテルのロゴは、オオムラサキという蝶をモチーフにデザインされています。蝶は、卵、幼虫、サナギ、成虫と成長と共に体の仕組みや姿そのものを変えていく昆虫です。その生態は「変わり続けることを約束するホテル」というコンセプトと重なり、ホテルの象徴となっているんです!!
変なホテル大阪 なんばウェブサイトより
変なホテルの変は変わり続けるという意味だそうだ。
フロントでは変なホテル名物のロボットが迎えてくれた。
とはいえ、ロボットがチェックイン業務をするわけではなく、机上にある端末にてセルフチェックインを行う。
上記の動画は浅草橋駅前のものではないが、チェックイン端末の操作は同様であった。
ホテルのフロントでの荷物預かりサービスとしてBaggageportなるシステムが導入されていた。この機器により、フロントに人が居なくても荷物預かりができるようになっている。
廊下にある部屋案内にも例のロゴが使用されていた。
部屋にはやや狭いながらも設備は十分である。
入って右側にテレビ、客室用スマホ、冷蔵庫、金庫がある。部屋の角にあるのは衣服を手軽にクリーニングできるLG Stylerだ。
吊るしておけば脱臭とシワ取りができるLG Stylerはガジェット好きなら気になる存在である。韓国では必需品と言われるまでになっているらしい。
扉を開けるとハンガーとズボンプレッサーがあった。下に靴を置けそうなスペースがあるものの、靴はNGだという。
扉には洗濯機を思わせる操作パネルがついており、これによりメニューを選択して動作させる。試しに使用してみると、それなりの騒音と振動が発生した。過敏な方は寝ている間に動作させるのは避けたほうが良さそうだ。
LG Stylerの使用方法は客室テレビでも紹介されている。
部屋の机に目を移すと、また気になるものが置いてあった。
写真左のhandyと書かれた端末は宿泊の間持ち出し自由かつ通信量・通話料無料で使用できるスマートフォンである。長期滞在の場合は便利そうなサービスだ。
チェックアウト時に使用データは消去されるらしく、安心かつ手軽である。
こちらも使用方法についても客室テレビで見ることができる。フロントへの連絡もこのhandyで行うとのこと。合理的である。
ちなみに、このテレビ自体にはクロームキャストが搭載されており、スマートフォンのコンテンツをテレビで見たり、YouTubeなどの動画サービスを視聴することができる。
机の隣りにある冷蔵庫と金庫、電気ケトルはよくあるビジネスホテルのものと変わらないように思える。
細かいところではあるが、コンセント周りにはUSBもあるのでスマートフォンなどのガジェットの充電が充電器いらずで嬉しいところだ。
ここまで見てきた物以外にも、VR端末や超音波ワイン熟成マシン、フットマッサージャーなどを有料で借りて部屋で試すことのできるサービスもあるようだった。
浅草橋にはなかったが、変なホテルの店舗によってはふとコンなる布団の中を適温に保つ設備のある部屋もあるらしい。こちらも気になるところだ。
変なホテルという名前の通り、通常のビジネスホテルと較べると変わった設備が多いように思う変なホテルであるが、近年の人手不足を考えれば人間がやらなくていいことは人間がやらないという方向性は正しいように思える。現在変なホテルが導入しているようなシステムはいずれ広がっていくのではないだろうか。そういう意味では、変わり続けることを約束する変なホテルは頼もしい存在である。
さて、チェックアウトも無人で、人と接することなくささっと手軽に利用できる変なホテル。初めての利用ではいろいろな違いに慣れず戸惑うこと間違い無しであろうが、一度は近未来のホテル滞在を体験してみるのもいいだろう。
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