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湘南を象徴する景色?鎌倉の日坂

異次元空間は、世界のヘンテコを追う同人誌「異次元空間」のオンライン版で、風変わりな場所と構造物の紹介がメインです。

湘南と聞けば浮かんでくるのは海岸と江ノ島のある風景か、もしくは海のそばを江ノ電が走り抜ける場面ではないだろうか。神奈川の人気観光地である湘南は、休日ともなれば道路が終日渋滞になるほど観光客で混雑する。そこまで人々を惹きつけるのは青い海が持つ爽快感なのだろうか。

さて、今回の異次元空間では、写真映えするスポットとして脚光を浴びている鎌倉の日坂を紹介する。

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サムネイルに使用したのは鎌倉魚市場 平勝さんの壁面に飾られている看板である。海の見える踏切を駆ける江ノ電の500型電車(2代目)の看板は、一見写真かと思うほどよく描かれたイラストだ。

看板は店舗の3階部分の高さに掲げられている。イラストに使用されたシーンが見れる場所は、江ノ電の鎌倉高校前駅から峰ヶ原信号場・七里ヶ浜駅方面に行ったところの1号踏切である。

地図を見ると日坂周辺の位置関係が分かりやすい。駅の丘側は墓地になっていて、周囲は住宅地と公園である。近年、鎌倉高校前駅への通路は広く整備され、以前よりも歩きやすくなった。

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最寄りの鎌倉高校前駅も海が見える駅として有名であり、関東の駅百選にも選ばれている。もともと併用軌道上に日坂駅として開業した駅が鎌倉高校前駅になったのは1953年のことである。

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線路沿いから丘を見上げると、坂の上まで住居が立ち並んでいた。鎌倉高校前駅の名前の由来になった鎌倉高校はこの坂を登ったところにある。時間帯によっては登下校する生徒で溢れるようだ。

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踏切を丘側から見ると、踏切と道路を挟んで海が見える。アニメやドラマでよく見る光景ではないだろうか。

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少し踏切から離れると角度がついてよりキャッチーな光景が望めるようだ。

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時間帯によっては海の反射で踏切のシルエットが見れる。

このあたりは日坂と呼ばれているが、もともとの名称は新田坂だったといわれている。新田義貞がこの坂を下って鎌倉へ攻め込んだのだそうだ。いまの閑静な住宅地からは想像できない。

Google Mapの全天球画像を見て分かる通り、付近は交差点になっており、比較的車の交通量も多い。写真を撮影する場合は周囲によく注意されたい。

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日坂で写真を撮ろうとするとたいてい人か車が入ってしまう。車のない写真を撮ろうとすれば、粘ってみるか朝早い時間に行く必要があるのかもしれない。

日本にはまだ見ぬ不思議な光景があるものだ。

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