地図とそれにまつわる法律
皆さんこんばんは。
いきなりですが、地図をつくるとき、土地を誰がいつ測っても一定でしょうか?
そうですね
違いますよね
季節や日にちなど測る時間帯によって、例えば海岸は潮の満ち干きで変わってしまうと国土の面積が変わったり、標高値がおかしくなるなどの問題がおきてしまいます。
この様に、地図ごとに値が変わらないように施行された法律が「地理空間情報活用推進基本法」というものです。
この法律は地理空間情報を社会の様々な場面で活用出来るように国として地図データを整備していくことが示されており、
これにより日本の地図データの基盤となる「基盤地図情報」が国によって整備されました。
この基盤地図情報は日本の全ての地図の基準となる地図で、日本のほぼ全ての地図はこれを元に作られています。
因みに誰でも国土地理院のサイトからダウンロードして活用できるという、ありがたさです。
(国土交通省:国土地理院のサイト)
そして、この地理空間情報活用推進基本法や基盤地図情報を整備するきっかけとなったのが阪神淡路大震災です。
(兵庫県三木市、伽耶院の万灯会:阪神淡路大震災の鎮魂)
災害時には地図によって迅速に被害を把握し、効率的な復旧と救命が必要となります。
当時から既に地理情報システムはありましたが、有効に活用する仕組みがなく、その反省から地理空間情報活用推進基本法の施行や基盤地図情報の国民への提供へと繋がっていきました。とのことのようです。
因みに測量に関しては測量法という別の法律によって定められています。
そして地理といえばGIS(Geographic Information System)があります。
コンピュータが出てくる前までは、紙の地図で地理情報を扱っていましたが、人力なので限界がありました。そこで出てきたのがコンピュータを使ったGISになります。綺麗な地図を書けるだけではなく解析やデータ管理も可能となっております。
また、CADとGISを組み合わせた技術もあります。
2016年に世界的ブームを巻き起こし話題となったPokemon Go
外を歩き、地域限定のポケモンをゲットしたりするゲームですが
あれは地理情報システムを活用し、位置情報と紐付けを行ったゲームとなります。
そして、Pokemon Goの生みの親であるジョン・ハンケはGoogle Earthの生みの親で「地理情報システム」のパイオニアと言われています。
Google Earthやカーナビゲーション等我々の様々な分野で応用されているGISについては、またお話ができればと思います(^o^)
因みに僕はPokemonGoをインストールしたことがないですが常に徘徊をしています。
↑だいぶヤバい人間ですね…
メイン画像は西神中央駅にある西区の寺院 マップです。