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生産性が上がらない

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
その中で経験でしてきたことを記します。
中小企業の製造業だと総人員が300人以下と定義がされているように要員的に少ない。が、そこに入社してくるメンバーは大企業のように競争を勝ち抜いて入社してくる程のものではないし、給与に見合った水準となる。特に製造業ともなると応募者数も少ないのが現状です。限られた組織メンバーで企業活動をしている。

そういった中小企業の製造業では、頑張っているはずなのに生産性が上がらない現実があります。この『頑張っている』ところに問題があるのですね。
特に、製造業だと技能職が中心となるために物理的な頑張りになります。

各種組織論的なビジネス書は幾つも出版されていて、それを読めば生産性が上がる組織に生まれ変わる?となりますが、そんな簡単に生まれ変われないですね。たぶん、ホメオスタシス(恒常性)が働くからですね。
そんな「生産性の低い」組織の問題点はどこにあるのか?

参考にプレジデント 2022年6月17日号に
「年2回の人事評価なんてとんでもない」エディー・ジョーンズが分析する、日本人の生産性が上がらない理由

そもそも、中小企業に就職してくるメンバーは、ラグビー日本代表になりたくて選抜を勝ち抜いてきた人達とモチベーションや能力など比べることなど意味のないこと。で、スタート地点がまるで違い過ぎる。
目標を与えれば、それで行動できる人は、ほぼ皆無ですね。
評価する以前の問題を解決するのが先になる。

特に製造業では技能職が中心となっているために考えることが不得意です。生産性向上のために考えて、変革しようと行動しない人達が大多数いることです。不満を言いつつも現状維持が心地良く思っている。
自己啓発など考えても、敢えて行動しないし学習することに苦手意識を持っている。

幾つかの社内研修を開催して
・改善手法
・役職者マネジメント方法
・専門技術の基礎から応用
・文章作成
・プレゼン研修
・推薦する本紹介

これって『馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない』の諺を地でいってることになっている。

多分に、先が見え何か得するような体験でもしないと変わらない。
ほぼ間違いなく日々の生活パターンを変えようとはしない。
実際100人に、ひとりもいないようです。
残念ながらまだ、見ていないですね。

日々の業務は頑張っているが、成果がでない。
頑張って残業し製造しているが、一向に残業が減らない。
次第に、とても疲れてきた。
とうとう不満の芽が出てくる。
そこで、どうするか?
不満を持ったままなのか?
行動を起こすのか?

こうなっても行動しない問題は幾つかあるのではないか?
それは
・本人が具体的に何をすれば良いのか分からない
・周りの人が誰も行動していない
・上司から具体的な指示が出ていない
・組織的な行動が出来る環境をしていない
・朝礼で伝えただけ

製造部門なら、それぞれの工程にリーダーを置くことで解決の糸口が見出だせます。
・リーダーには、一日の目標値を設定する
・毎日、進捗確認し達成時は褒めることで自身を持たせる
・出来なかったところは、必ず意見を聞きながらアドバイスを必ず行う
・このアドバイスすることが重要で、本人に考えさせることも必要
・翌日、進捗確認しながら実践したことがどうなったか確認する
・上手く行ったこと、出来たことを褒める
・問題あれば、また、一緒に考える
最後の一緒に考える行為が非常に大事で、よくやるのが『それを考えるのがお前の仕事だよ』と言ってしまうこと。ここで突き放してしまうと考えることを止めてしまう。

毎日、コミュニケーションをとりながら連鎖的に活動できる環境整備をする。
目標提示 → 実行する項目決定 → 実践 → 評価 → 承認欲求を満たす

まとめ
生産性を上げるためには、日々業務を行っていく上で、業務でのコミュニケーションには、必ず目的があります。その目的とは、『相手に何かをしてもらう』いわゆる行動を起こさせることです。
・上司(話し手)の伝え方
・部下(聞き手)の受け取り方
・用語の使い方、具体性、レベルに合わせた説明
こういったことを活用して組織メンバーの行動を起こさせることで生産性の向上に結びつけることになります。

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