見出し画像

経験をお金に換える

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

仕事は、一般的には時間やスキル、労力などを投入して、お金を得ることを指します。そして、仕事を通じて経験やスキルを磨くことが出来ることでもあります。お金を貰いながら経験やスキルを上げることが出来るのです。
ただし、仕事することは、大前提として社会に貢献することですね。これは忘れてはいけない事です。

例えば、ある職場で働くことで、業界や分野に関する知識や経験を得ることができ、将来的には自分のキャリアアップにつながる可能性があります。
また、チームや組織で働くことで、コミュニケーション能力やリーダーシップスキルを身につけることが出来ることも出来ます。
もちろん、これらは本人の行動次第になりますが、、、。
従って、仕事は経験やスキルを得るための手段でもあり、同時に報酬を得ることが出来るという、とても重要な役割を持っていることになります。

製造業には多岐にわたる職種が存在しており、以下にいくつか例を挙げてみると
①設計エンジニア
製品や生産ラインの設計・開発を行うことで、設計力や技術力を身につけることができます。

②生産技術者
生産ラインの効率化や改善を行うことで、生産技術や工程管理のスキルを身につけることができます。

③品質管理・品質保証担当者
製品の品質管理や品質保証を行うことで、品質管理のスキルや品質保証のプロセスを理解することができます。

④マシンオペレーター
製造ラインで機械を操作することで、製造プロセスの知識や機械操作のスキルを身につけることができます。

⑤検査員
製品の検査を行うことで、品質管理のスキルや検査方法を身につけることができます。

⑥倉庫・物流担当者
製品の保管や出荷・配送を行うことで、物流管理のスキルや在庫管理の方法を身につけることができます。

これは、製造業における一例ですが、製造業には職種ごとにそれぞれ特定のスキルや知識が必要とされるものであります。

これだけでは、一般的な概念でよくわからないと思いますし、業務フローなど文書化されていることが無いので、自分の担当業務を階層構造図(ツリー構造)を作ることから始めるのです。

階層構造図
階層構造図は通常、ツリー構造で表現されます。ツリー構造は、根(ルート)と呼ばれる最上位のノードから始まり、子ノード、孫ノード、ひ孫ノードなど、階層的に構成されています。階層構造図では、トップダウンのアプローチを用いて、根から始まり、下位階層に向かって分解されるため、ツリー構造が最も適していると思います。

自分の仕事を階層構造図にすると仕事の流れ、手順が分かることになる。
これだけでは担当している作業手順だけなので、更に部署全体にまとめることで部署の中での位置づけが分かることになります。

階層構造図に手順が書かれていることで、手順に沿ってタスクを実行することが出来ます。しかし、この階層構造図には、目的や目標、概念が書かれていないので、何のために行うものかが分かりません。

もともと仕事は必要だから生まれたものです。仕事には目的、目標、概念の要素があることで、仕事がどのように達成されるか、何が必要か、何を避けるべきかを明確にしているものです。参考までに、それぞれの要素についての説明すると

目的
仕事の目的は、何を達成するために行われるかを定義すること。

目標
目標は、目的を達成するために実現しなければならない結果です。

概念
概念は、業務を遂行するために必要な考え方やフレームワーク。

これら、目的、目標、概念は、仕事に必要な重要な要素であり、これらがなければ業務の遂行が、なんのために行っているかのか分からないで仕事をしていることになります。
従って、目的を実現するための手段が階層構造図になっているのです。

作業標準書や業務フローはどこの会社でも準備されているがそこには、目的、目標、概念などは書かれていないものです。
従って、仕事における目的、目標、概念を理解するためにひとつの方法として、マインドマップを活用することです。
マインドマップは、情報を構造化、視覚化して整理するために使用するものであり、思考プロセスや問題解決に役立てることが出来ることを利用して、情報の整理、業務フローの整理、学習の支援など、様々な目的に使用されています。

ひとつの事例として、新規顧客登録業務を担当なら下記の階層構造図とマインドマップを合わせるとこのようになります。

目的: 新規顧客登録
├─ 目標: 顧客情報を登録する
│ ├─ 概念: 顧客情報の入力
│ │ ├─ 手順: 顧客情報入力画面を開く
│ │ ├─ 手順: 顧客情報を入力する
│ │ └─ 手順: 入力した顧客情報を確認する
│ └─ 概念: 顧客情報の登録
│ ├─ 手順: 登録ボタンをクリックする
│ └─ 手順: 登録完了画面を表示する
└─ 目標: 登録された顧客情報を確認する
├─ 概念: 顧客情報の検索
│ ├─ 手順: 登録した顧客情報を検索する
│ └─ 手順: 検索した顧客情報を表示する
└─ 概念: 顧客情報の確認
├─ 手順: 入力した情報と登録された情報が一致しているか確認する
└─ 手順: 登録が正常に完了しているか確認する

階層構造図からマインドマップを作成することで、手順だけでなく、その手順がどのような目的を持っているか、またはその手順を実行することがなぜ重要なのか、といった情報を含めることが出来ます。これにより、考え方をより深く理解することができ、応用や改善するなどの考え方に繋がることになります。

階層構造図と、マインドマップを組み合わせることで、より効果的なツールになるのです。例えば、階層構造図で手順を整理した後、マインドマップで目的や意義を考えることで、仕事のモチベーションや方向性を明確にすることが出来ます。

まとめ
生涯にわたって学び続けることがとてもとても重要です。
人生の有効時間は決まっているので効果的に、効率的に、時間を使うことが必要になります。
その方法が現在の業務を階層構造図で手順を整理した後、マインドマップで目的や意義を考えることで、仕事のモチベーションや方向性を明確にすることが出来ます。よって、効率的に経験を積むことで結果的に経験をお金(収入)に変えることが出来ることになるのです。
従って、階層構造図とマインドマップを組み合わせることで、仕事の本質を
掴むことで基本形が出来上がる。更に、基本形が出来ることで応用が可能となるのです。これはひとつの強力なスキルになるのです。
担当業務だけではなく部門全体の階層構造図とマインドマップが出来れば尚の事、良しです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?