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中小企業は社長の器に見合った会社になる?

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事してきました。
幾つかの中小企業の人達と接してきた経験値として言えることは、
『社長の器に釣り合った会社になる』ですね。

ここでの器とは、知識、スキル、技術、技能、思考、論理思考、価値観、道徳、教養、、、
器=度量、器量、レベル  同義語と言えます。

中小企業だと従業員の人数からして組織的にも人数的にも社長と直接コミュニケーションが取れやすい環境にあります。したがって、社長の方針であれ考え方や性格までもが伝えやすいことです。

この従業員との距離が近いことで、仕事中に話す機会は多分にあります。
朝礼などの機会に社長から、業績、仕事量、品質問題、、、時々の状況を説明していきます。今月は忙しいので『出荷に力を入れる』とか、ある時は仕事量が少ないので『今月は品質優先』とか話をすると一貫性が無いとか、従業員は意外と矛盾点などあるとテキメンに反応します。そのことに社長自身が気がついていなと、信頼感が揺らぎ不平不満に繋がります。

社長の方針、価値観や考え方が仕事のやり方になっていくので、役職者含め従業員はそれに沿った業務をしていくことになります。役職者は、自分自身との価値観や考え方と照らし合わせて納得しながら業務を行うのが普通のこととなります。ここで、役職者は自分の考えと合わないと当然、提案したり相談したりします。
社長と役職者との話が平行線となる場合には、
・社長の話が正しい
・役職者の話が正しい
(ここでの正しいは、正解が無いことが普通で、効率が良いとかどれが優先順が高いかとなる)
ここで役職者の話が正しい場合に、社長がどのような態度を示すかでその後の役職者の行動や態度が変わってくる。

社長が自分の意見を理由の説明もなく押し通すことを常に行うと、役職者にすれば話が合わないとか聞く耳を持たないとかの評価になり、いづれは我慢できない役職者は去っていくことになる。役職者から見れば自分が評価されていないと思う。

ここで社長の器が試されていることになる。

そうしてある時、気がつくと残った役職者と従業員は、多少の不満はあるかもしれない同じようなレベルの従業員ばかりになっている。
結果、社長の器に見合った会社になっている。

これだけ世の中の仕事のやり方が、変化しているにも関わらず社長自身が器を大きくする努力をしていないと、役職者からすれば見劣りすることになる。特に社長の器を超える役職者や従業員がいた場合、コミュニケーションが図れず会話が噛み合わないと思うことになる。
社長の立場なら異業種交流会や、各種セミナー、研修会、本など自分の器を大きくすることと、人の扱い方をどうやったら上手く出来るか努力が必要。

まとめ
社長の器がショボいと、結果的に人格、知識、道徳、価値観などが社長の器に見合う社員が残ることになる。優秀な役職者や従業員は、とっとと見切りをつけて転職してしまう。(我慢出来ない、合わない人は順次辞めていく)
そうして、会社業績が伸びない会社の出来上がりとなる。

そのことに気づいた社長なら、人の扱いだけに特化して優秀な役職者や従業員の意見を尊重することで会社の業績向上を図ることも可能になりますね。自分より優れた者を上手に使い業績に結びつけること。
アメリカの鉄鋼王と言われた偉人を見倣うことです。

アンドリュー・カーネギー墓碑
『おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る』
Here lies one who knew how to get around him men who far cleverer than himself.


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