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行動力ある人は辞めていくんだよね

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたところを記します。

ある中小企業の管理者が『業務が一人前に出来る様になると辞めてしまう。まるで研修センターか専門学校の教育機関ようだ』と困ったな発言していました。中小企業では、募集しても新卒や中途入社の従業員の応募が簡単に来ない現状もあります。
こんな現状の中で辞めてほしくない従業員が退社されてしまうことが度々起こり嘆いています。
.辞めて欲しくない従業員なので当然将来の管理職候補です。

中小企業の製造業は、基本的に受託製品を作ることで会社が成り立っています。業種にもよりますが取引先から新規の注文として新製品を受注することになります。受注側から見れば、新製品とは言っても、見た目のデザインや構成部品が変わる程度、組立て方も変わらず新製品という意識があまり湧いてきません。製造方法に変化が無いことで、作業や業務は同じことを繰り返すことで、新たなスキルを覚える内容もほぼ無い。
同様に、間接部門である、技術、生産管理、品質管理、資材調達部門なども行っている業務も新たに覚えることも無くなります。

ここで、現状の業務に満足(心の底から満足している訳では無いと思いますが)する人と、業務に満足出来ずに社内で職種転換を希望するか転職する人に分かれてくることになる。前者を行動しない人、後者を行動する人とします。
行動する人は、業務がマンネリと感じたり、もう覚えることも無いなと考える様になると新たな行動として職種転換希望や転職活動をすることになる。
大企業なら職種転換の選択肢が沢山あるので有利ですが、中小企業だと組織的にも選択肢が無いに等しいのが現状です。
中小企業では、中途半端な役職名を与えて引き止める算段をすることもありますが、時間の問題で辞めていってしまう。

せっかく育てても、その辞めていく従業員を見ているとある共通のことが見られます。それは行動力とやり抜く力を持っていること。
会社に取っては次代を担える人材なので、残っていて欲しいのですが、残りたいと思える業務や役割を与えることをしないのですね。

経営者や管理者がこの点の改善策を全く行わない。中小企業ならこうした点の変更など簡単に出来るのに物凄く勿体ない。
こうして、せっかく育てた仕事が出来る従業員を失うことになり、時間の損出と、振り出しに戻ることになる。
役職者発言の『業務が一人前に出来る様になると辞めてしまう。まるで研修センターか専門学校の教育機関ようだ』となる。

まとめ
辞められることは、常に教育や育成期間が発生する訳で時間の浪費やそこに掛かる人件費を考えればわかりそうと思うのですが。何度も繰返し起きていることに、なんの疑問も持たない経営者や管理者がいるのも事実です。
だから何時迄も、成長できない中小企業なのですね。
辞められないように対策するには、中小企業は福利厚生、年収が低い背景があるので、ここは年収アップと役割を与えることが重要ではないかと思います。

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