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誰でも出来る仕事やって、やった気の管理職は

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事してきました。
これらの経験の中で気がついたところを記したいと思います。
大企業とは違い中小企業になると組織体制とか教育体制が整備されていないことから弊害が見受けるところがあります。
特に、組織図を作れば組織が機能すると思っている中小企業もありますね。
本来は、機能と役割を明確に決めないと当事者は意外と困惑しています。

そんな例として、ある製造課長
製造部門の課長ともなると、当然マネジメントをする役職なわけです。
製造部門におけるマネジメントの業務は、QCDを中心に、要員調整、人材育成、労務管理と多岐に渡ります。

課長とはいっても中小企業では、どうしても物作りが中心のせいか、突発休暇や作業遅れや要員不足で現場を手伝う場面が発生します。
一時的に、現場作業をするのは分からないでもありませんが、継続的に現場作業をして、それを正当化して仕事をやった気になっている課長が存在します。入社以来、製造現場からの叩き上げのこともあり、現場作業をすることに抵抗がありません。
本来、それなりに係長、課長と役職が上がってきていることで役割が変わってきているが、そのことの自覚が無いのです。
また、中小企業だと役割が明確に指示されていないこともあります。
現場の応援作業を良しとする会社文化や社内意識の問題があったり、経営層の問題であったりしているのかもしれません。
そもそも、課長が現場作業するなら製造コストは高くつく。

品質トラブル発生時も、
客先からクレーム連絡 → 品質保証部門 → 製造課長
の流れになる。
在庫品あれば、製造部が選別対応し層別し出荷となる。

後日、不良品戻ってくる
品質保証部門 → 製造課長
ここで、製造課長は
不良品を技術課長へ渡すことに
結果的に問題解決は技術課長へ伝えて解決してもらうことになる。

納期問題が発生した時は、
生産部門担当者に遅れを伝える → 生産課担当に出荷調整してもらう。

特徴的なこと
・何故か分からないが、伝えることで課長業務をしている認識
・現場応援していることに疑問を持たない
・自力で問題検討することや解決する行動が見られない
・何故か傾向的に仕事が出来ない人ほどプライドがやたら高いのが特徴
・自分の意見が正しいと考えている
・論理思考は全く無く、感情的な対応となる
・上位役職には従順な対応をとる

役職者は
役職者ともなれば、部長、課長、係長など役職に応じた業務の切り分けが出来ないと困るものです。
・自分しか出来ない業務(役職に見合ったという意味)
・他者でも出来る業務(誰でも出来る)


これらを混同して自分は忙しく業務をこなしていると自画自賛している困った管理職が結構な確率で存在している。
事例の課長も結局のところ誰でも出来る作業をして、やった気になっている。
今は自分でスキル向上させる方法は幾らでもあるわけで教えてもらっていないとは言えない環境なんですね。

まとめ
中小企業によっては、肩書だけ与えて(もちろん役職手当つけます)特に改まって役職業務がどうのこうの無いのかもしれません。
(隷従させるのが目的なのかもしれません)
この場合、中小企業の組織として向上は望むべくもありません。
儲かっていない中小企業には結構な確率で、このような組織や役職者に出会います。また、中小企業には人数的にも役職者の評価制度が有るようで無いのが現実的なのかもしれません。
生産性が上がらない利益が出ない根本的なところと思います。

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