見出し画像

言ってはいけない事

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。
仕事もとうとう引退したので、この手の話も最後になりました。

こういうことを書くと、めっちゃくちゃ意見言われると思うんですが、経験から導き出した不都合な真実をお伝えすると、なにより伝わることと思うので、直截に言うと『大学に偏差値があるように、企業にも偏差値がある』ことです。

ある企業の役職者なら誰でもできることが、ある企業ではどの役職者もできないことに直面するのです。また、そういった人たちは学ぶ姿勢が見えないもので、『学習』という言葉に拒否反応があるものです。

参考書を紹介しても買わない、読まない、行動しない。
結果的に一番わかるものが、報告書や不良対策文章が書けない、要領書を階層をもって書けない。兎に角、文書化できないことがひとつの特徴でもある。

ひとつの仮説として製造会社に入社するということは

中小企業の製造工場業務は、標準化された単純作業となり誰でもできる仕事である。
工場の製造は単純技能労働に該当し、ほとんど知識を必要とされない。
そういった職種を選択して入社してくることは、自分自身を理解しており、学習することが苦手な者が従事してくることになる。
そもそも知識を必要とする知的な仕事ができるなら、工場製造の職業選択をしないと思います。

知的な仕事とは、学習や知識が必要なことで資格とか、専門知識とか、エクセルマクロを使いこなすことができるとか言うこと。当然、知的な仕事の方が給与水準が高いのですが、、。

昇格試験制度がない中小企業では、製造部内から、年功序列ではないが役職者として昇格することになる。
リーダーや係長から始まり、課長、部長、工場長、役員とポストが空き次第昇格していくことになる。
ところが、元々、学習など知識を得ることが不得意な者が役職者に任命されているものの、結果的に役職者に見合った仕事ができないことになる。

特徴的な、思考の時間軸の短さ

また、特徴として、単に直近の目の前に起きた課題に焦点を当てるという特徴があるのです。眼の前に起きたことに反応し、右往左往している。
これは思考時間軸の短さにあります。

仕事には思考時間軸の長さは必要で、過去と未来を含めた長期的な視野を持つことが必要なのです。これは、全体像を捉えられるかという能力(記憶)と抽象、具体を活用する力を意味しています。
単に直近の目の前に起きた課題に焦点を当てるのではなく、長期的な目標や影響を考慮する能力の有無を意味しています。
思考の時間軸の長さが賢さのバロメーターと言われる所以です。

まとめ
現実社会では学習意欲や努力を欠く人々も存在するのです。知識が無いもの同志が集まっても、なにも新しい知識は増えないのです。
しかし、現実社会では、このような中小企業も社会の受け皿として必要なのかもしれません。
資本主義の中で生きていくには賢さが必要なのです。
賢くなるには学習することが必要になるのです。
『学習』この言葉には人それぞれに好き嫌いがありますが、人生を幸せにしていくには避けて通れないものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?