見出し画像

経営者と従業員の相互理解ができるツール

経営者と従業員双方が仕事を理解するために、Great Place to Work モデルで働きがいのある会社をイメージするのもひとつの方法だろう。

GPTWモデル
以前のGPTWモデル表記

GPTWモデルでは、個人の仕事に対するやりがいと組織おける働きがいについて説明している。
わかりやすい。
イメージなので何度でも確認することを勧める。
仕事に対するやりがいをもっている個人は多い。
どんな環境にあっても活力ある個人は、仕事のやりがいを個人的に得ることができるとされる。

活力ある個人 by GPTWモデル

元淑徳大学経営学部教授で、現株式会社働きがいのある会社研究所在籍の斎藤智文氏は、個人の「仕事に対するやりがい」と「組織における働きがい」という二面性で見る必要がある、と言う。
私は、経験からして同氏の見解に賛成だ。
実際に高い目標をもって転職する人間は、組織ではなく、仕事に対する忠誠心が非常に強い。
モチベーションが高い人間は、どんな逆境の中にあっても当初の目標達成のためにやりぬくものだ。
また、他の従業員と連携して会社全体のクオリティーを上げ、会社業績の向上を目指すための努力を、日常的に社員と協力しながらやっている。
一方、経営者は、このようなモチベーションが高い人間が集合すれば、会社業績の向上が可能だと考えていることが多いと思う。
だが、モチベーションが高い社員は、経営者がおこなう経営に関して「信用、信頼」がもてないと判断した場合、「この会社における働きがい」がないと判断して退職する。

実際、ソニー子会社以後の退職理由は、1社を除いてこの点にあった。
ソニー子会社における「やりがい」と「働きがい」があまりに充実していただけに落差が大きすぎた。
残念だが、現役時代、一人を除いて信用できると思った経営者にお目にかかれなかった。
経営者として生きようと考えている人間とって、Great Place to Workモデルは重要な啓示でもある。
本来、仕事に対するやりがいをもった個人は実に多い。
社員にとって働きがいがある企業かどうかは、経営する人間の関数となる。このような人間の本質を理解できる経営者であって欲しいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?