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ドジャースの投資戦略もあっぱれだ

ドジャースは、大谷選手との契約金約1000億円をあっという間に回収しそうだ。
すでに回収しているのかもわからない。
大谷選手の可能性を野球の能力だけでなく、野球を含むビジネスでいかに回収するかという戦略をもっており、見事にドジャース戦法(戦術)を展開している。

日本においても過去青木、尾崎、中嶋選手がいたゴルフ業界には、これと似たような時代と展開があっただろうか。
もっとも、個人競技のゴルフは、各選手とゴルフ用具メーカーとの契約によって契約金が支払われていた。
大谷選手とは比べものにならなかったが、この3人はそれなりの契約金を手にしてメーカーからのサポートを受けていた。
この時期、日本のゴルフ産業は、3人が使用するメーカーのゴルフ用具が世の中を席捲していた。
私もゴルフにはまった一人だ。。。
それにしてもスケールが大きくて大胆なドジャースの戦略は見事だ。

大谷選手の価値を最大限発揮させている。
また、それにこたえる能力を発揮する大谷選手は、さらにすごいということだろう。
期待値が高いだけに、本人のプレッシャーは計り知れないと思う。
また、水原事件の後でもある。
ドジャースの投資戦略を推進するように大谷選手の能力が発揮され、ドラマをみるように嚙み合っている。
あらゆるプレッシャーを乗り越えていくのだから、私には驚きしかない。

昨年、エンゼルスでみていたときの大谷選手とは違う選手にみえる。
まわりの選手たちもすごいプレーヤーばかりだ。
優勝を争える全米のなかでも有名チームに在籍するとなれば、昨年と比べものにならないくらいのプレッシャーがあるはずだが、それを感じさせない活躍だ。

成功のシナリオなどないというのが、私のビジネスにおける考え方だが、ドジャースの成功をみていると、まるでビジネスに成功のシナリオがあるかのようにみえてしまう。
価値というものは、あくまで人間の決断によって生み出すものなのだろう。
黙ってみているだけではなにも生まれないが、最初の1000億円のインパクト(行動力)ですべてが動いていくようだ。

唯一の誤算は、故障者が多くレギュラーシーズンの戦いに不安があることだけだろう。
昨日のゲームでは、8回に大谷選手のツーベースヒットを起点にフリーマン選手のグランドスラム(満塁ホームラン)で逆転勝利した。
後半戦のスタートとして外野手同士の交錯による落球などがあり、課題もあったが、なんとか勝利をもぎ取った。

ドジャースの大谷選手獲得という方針は、ビジネスにおいて大胆に決断できる企業へチャンスが生まれるよい教訓だ。
当初報じられた契約金約1000億円が、安くて低い額だったようにさへ思えてしまう。
ソニーがコロンビア映画を買収したときのことを思い出した。
買収額は、当時の額で6700億円だった。
私は驚きと同時に、ソニーは大丈夫か、という報道ばかりだったように記憶する。

今、どう感じるだろうか。。。
報道とはそんなものだ。
報道で、ビジネスの未来をみることはできない。
有能な経営者は、いつも未来を夢見ている。
ビジネスは常に未来をみるものであり、その成功は結果でしかない。

ビジネスの観点からも、ドジャースと大谷選手から学ぶことは多い。

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