【バーチャル修学旅行の舞台は広島】原爆と平和、日本文化について学びました
バーチャル学習を提供しているN高等学校・S高等学校(以下、N/S高)では、バーチャル環境を利用した学びと交流の集大成のイベントとして、「バーチャル修学旅行」を開催してきました。最初の開催から3回目を迎える今年度の舞台は、時事的なテーマを踏まえて、昨年にG7サミットも開催された広島を選定しました。現地のボランティアガイドの解説を交えた修学旅行は、生徒に多くの学びをもたらしたようです。
訪問地は嚴島神社、平和記念公園・原爆ドーム
日本だけでなく世界各地にも生徒が存在するN/S高では、ヘッドセットを装着することで生徒同士がいつでも同じ場所に集まれるバーチャル空間が、生徒交流の大きな基盤になっています。
そのN/S高のバーチャル空間での交流と、バーチャル学習の要素を組み合わせたイベントとして、N/S高では「バーチャル修学旅行」を開催してきました。バーチャル修学旅行は、バーチャル空間上で世界各地の遺跡や文化遺産をめぐるイベントです。
初回の開催から3回目を迎えた2023年度のバーチャル修学旅行では、リアルの修学旅行の定番にもなっている広島の嚴島神社や平和記念公園・原爆ドームを舞台に選定しました。ウクライナ戦争を始め、各地で争いが生じている現在の世相を鑑み、平和や日本の文化について改めて考える機会にしてほしいという思いからです。
実際のバーチャル修学旅行では、バーチャルキャストというVRのアプリケーション上で嚴島神社や平和記念公園を訪れられるようにしました。嚴島神社や、平和記念公園を管理する広島市に協力していただき、現地の映像を撮影して、アプリケーション内に取り込みました。
その際、バーチャル空間上でただ訪問できるようにしたのではなく、学びの要素として、現地のボランティアガイドの方に協力していただき、嚴島神社や平和記念公園の解説映像も用意しました。
2日間の行程で実施された”the修学旅行”
嚴島神社、平和記念公園・原爆ドームをめぐるバーチャル修学旅行は、2023年2月下旬から3月上旬にかけて、各グループ2日間の行程(各日90分)で実施されました(1グループ10人程度)。
1日目は嚴島神社の大鳥居を海から参拝する体験から始まり、満潮と干潮で劇的に変化する景色を、嚴島神社の境内の観光とともに体感しました。さらに、架空の旅館の部屋で枕投げゲームも楽しみました。
2日目は、広島平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑、原爆ドーム、平和の鐘、原爆の子の像などについて、現地のボランティアガイドの解説を聞きながら学びました。そして最後に、架空のお土産ショップで広島のお土産を選びました。お土産は、実際に生徒宅にリアルで届く仕組みです。
2週間にわたって開催された嚴島神社、平和記念公園・原爆ドームをめぐるバーチャル修学旅行は無事に終了しました。参加した生徒の満足度は100%、もっとも満足度の高い評価(とても満足)が9割と、生徒の満足度が非常に高いイベントになりました。
ー参加した生徒の声ー
N/S高では、次年度以降もさらにバージョンアップしたバーチャル修学旅行の実施で、生徒の学びや交流を促進していきます。
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