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#1 ブランド構造分析(24.04.19)

こんにちは!那須塩原市企画政策課のKSKです。
またまた遅くなっての投稿となってしまいました、申し訳ございません!
これからは、溜め込まないようにします(頑張ります)ので、どうぞよろしくお願いいたします!!

前回は「#0 キックオフミーティング(24.04.09)」の投稿をしましたが、今回は1回目のミーティングのレポートをします!
(↓もしよろしければこちらもご覧ください)


#1では、ブランド構造分析という那須塩原市が公表している市政や個別の各種ブランディング活動を洗い出して構造的に整理することで、那須塩原市の目指している方向性を明らかにすることを目指しました。

目的:那須塩原市の現状の活動と目指している方向性を明らかにする
手段:ブランド構造分析
方法:「BRAND SYNTAX/ブランド構文」というワークシートを使い情報整理
情報ソース:以下
第2次 那須塩原市 総合計画 後期基本計画
令和6(2024)年度那須塩原市市政運営方針
なすしおばらLife
那須塩原ブランド
2050 Sustainable Vision 那須塩原

ということで、今回もレポートします!



①ブランド構造分析(オリエンテーション)

那須塩原ブランドニットプロジェクトのメンバーである栗原さんより、ワークの進め方のオリエンテーションをしてもらいました。
今回は民間企業のブランディングなどにも用いられる構造を活用して情報整理を行う「BRAND SYNTAX/ブランド構文」というフレームワークを使って、那須塩原市が公表している情報を整理していこう!ということになりました。

BRAND SYNTAX/ブランド構文(当日の資料より)

なかなか聞きなれない内容でしたが、いいところや使い方についても全員で確認していきました。

BRAND SYNTAX/ブランド構文のいいところ(当日の資料より)
BRAND SYNTAX/ブランド構文の使い方(当日の資料より)
ワークの進め方(当日の資料より)
ワークの進め方(当日の資料より)

個人的には、この桃太郎の例で構造を説明してもらえたのが、わかりやすくて理解が進みました!桃太郎の本当の目的は、鬼を退治することではなかったのか…と。(諸説ありですね笑)

桃太郎の例(当日の資料より)

あとは、一方で、こういうフレームワークは埋めることが目的になっちゃいがちですが、メンバー全員でこういうものは議論を活性化するツールとして活用しようね!ということを共有していきました。大事なことですね。(バウンダリーオブジェクト!初めて聞いた!)

バウンダリーオブジェクト(当日の資料より)

と、いうことで、早速ワーク!

②ブランド構造分析(ワーク)

ワークは、もともとメンバーみんなでこのシートを使って作っていた仮説をベースにして、改めて議論していきました。

元々立てていた仮説(当日の資料より)

シートをプロジェクターで投影して、前述の資料を改めて読み込んで、変更や調整が必要そうなところ、情報を追加できそうなところに、どんどん付箋を貼って更新していく!みたいなことをしていきました。

ブランド構造分析のワークの様子

これがなかなか難しくて…どっちが目的?どっちが手段?と行ったり来たり…一番上にくるかさとなるコンセプトはなんなんだろうか…これは言葉として置かれているけど具体的に何なんだろうか…と延々と気づけば3~4時間くらい議論していました。

こういうふうに時間をかけて整理をしてみるのはとても大切だと実感。

結果的に、それぞれの関係性は整理できた上で、その個別のコンセプトや言葉の具体性がない!解像度を上げなければブランディングなんて進めていけない!という問題発見をすることができました。(これが最大の収穫)
↓はとてもシンプル化したものですが、現時点で出したブランド構造の仮説です。

現時点のブランド構造仮説(当日の資料より)

私たちは何のために市政を作り、さまざまな活動をしているのか。それはひとえに「市民のwell-being」のためでしょう、という議論ができました。ただ一方で、那須塩原市民にとってのwell-beingって何なのだろう?そんなとくべき最も重要な問いが設定されました。(他にはなくて、那須塩原だからこその市民の皆さんにとっての幸福って何だろう…)

そして、そのために那須塩原は「ここに住んでいれば生き延びられるまち」を目指しているわけですが、それって具体的に何なのか。食料自給率、エネルギー循環率、経済循環率、などいろんなものが地域内で循環して完結できている状態なのではないか?という仮説が設定されました。(鎖国しても大丈夫ってことなのか…!)

さらに那須塩原らしい生活である「なすしおばらLife」というのは、その状態を目指していくためのビジョンに設定できるのではないか、という議論にもなりました。一方で、それは何となくはイメージできるのだけど、なすしおばらLifeとは具体的にどのようなものか?みんなにとって共通のイメージを作れているだろうか?そんな課題が設定されました。(私たちが無意識に過ごしているこの生活…言語化するとどんな価値があるのだろうか…)

私たちはなすしおばらLifeを実現するために「那須塩原ブランド」などさまざまな活動をしています。それらすべての活動は「2050 Sustainable Vision 那須塩原」で掲げている[Nature Positive] [Carbon Neutral] [Circular Economy]という3つのサステナブルな姿勢を持って、取り組んでいくことにしたいよね。という議論にも至りました。

2050 Sustainable Vision 那須塩原より

こう整理していくと、実は全然わかっていないことばかりで、これからいろんな人に話を伺って、勉強させていただき、議論をし続けていかなければいけないなと感じました。

より魅力的な那須塩原にしていくために、この分析を土台に、市政のみならずさまざまな活動について、突き詰めて考えていきたいと思います!


ふう…ということで、頭フル回転ショート気味でワークを終えました…。ともかく、課題いっぱい!やることいっぱい!ということがわかった3-4時間でした。(のびしろともいえますね!)

③ブランド端会議

そして、那須塩原ブランドニットプロジェクトの会議体はまだまだ終わらない〜!この整理をもとにして「那須塩原ブランド」「駅前開発」「移住促進」「2050 Sustainable Vision 那須塩原」の皆さんと、ブランドに関する井戸端会議、
題して『ブランド端会議』を開催
しました!

具体的には、それぞれのブランド活動でどんなことをしているのか?何を目指しているのか?というのを共有して、オール那須塩原市でやっていこうよ、というチームビルドを目的とした会議でした。

同じ庁舎内にいるので、それぞれで個別に動いていて、意外とお互いのことを知らなかったりして、実はみんな同じことを考えていた、というのが知れた貴重な時間でした。(横のつながりはやっぱり大事ですよね)外に出ていくのも大事ですが、まずは内側からちゃんとやってかなきゃですよね。

④次回ミーティング(#2:24.05.14)に向けて

最後に、次回ミーティングのアジェンダと宿題を共有しました。

目的

那須塩原市の基本的な情報を整理し、ブランディングによって、どんな人たち好きになってもらいたいか、どんな人たちに那須塩原に来てもらいたいかを考えて設定する。

アジェンダ

  • 観光動向分析(どんな交流人口が考えられる?)

  • 移住関連分析(どんな関係・移住人口が考えられる?)

  • 人口構造分析(どんな移住・定住人口が考えられる?)

  • 産業構造分析(どんな産業がある?)

  • 地理構造分析(どんな地の利がある?)

  • ペルソナ設定(つまり、どんな人たちに来てほしい?)

宿題

  • 上記分析に関する資料共有と読み込み


と、いった感じで、#1もなかなかに内容盛りだくさんでした。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回は、「#2 各種構造分析(24.05.14 )」のレポートを書きます!
それではまた!


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