『担当』と『推し』の概念と成仏③

『推し』という言葉の世間一般への定着により、

ジャニーズに対して『推し』を使う人を

私は伝統と文化を知らない新参者だと

むやみに嫌っていた。

もしくは『担当』という言葉を知っているのに使わない、

真のジャニヲタにはなり得ない人たち

という偏見さえもってしまっていた。

誰かの『担当』になるということは

ファンとして

それなりの覚悟を持つ

ということを意味すると思う。

『推し』は儚いのだ。

だから永遠は無い。

一方、『担当』は重い。

永遠とまでは言わなくても

長くその人を見ていく前提だ。

大袈裟だが、

その人に何が起ころうが応援する

という姿勢だと思っている。

「私はこの人を推してます」

「私はこの人の担当です」

前者は現在進行形で変化を伴うことも容易に考えられるが、

後者は決定事項なのである。

ちなみに、

「この人が私の推しです」

とも表現できる。

これもまた、

主語が『推し』なので、主体的な発言ではない。

似て非なるものとはこういうものだろう!


とはいえ頑固になったところで、

「これだからジャニヲタは…」

と言われかねない。

そこで私は『担当』と『推し』を定義づけて

ジャニーズの中で使い分けることにした。

*********************

【担当:とは】

この人が好きというひとつの自己表現。

【推し:とは】

この人を知って欲しいという意思表示。

*********************

『担当』は前述の通り、

何が起ころうが応援すると決めた人だ。

だから売れようが売れまいが関係ない。

存在していてくれるだけで十分。

もちろん自担のことを考えたら

人気が出るに越したことはない。

でもそれゆえファンが増えてしまうのが

息子が親元を離れるような気持ちになって

寂しい。※私に子供はいません。

正直、ちゃんと生きていてくれればいいのだ。

彼の魅力は私が理解していればいい。

世間に理解されなくてもいい。

私が好きな彼であればそれでALL OK!

それが『担当』なのだ。

(あくまで個人的な意見です)


一方で『推し』は、

「がんばって売れて欲しい!」

「この子達の良さが世間に伝わったらいいな」

という想いを抱く対象に

使用させていただくことにした。

私で言うその対象は、

関西ジャニーズJr.

である。

この15年以上のジャニヲタ人生で

大半を関西魂に揺さぶられてきた。

それを継承してくれている、

現・関西Jr.には頑張って欲しいし、

報われてほしい。

『担当』が母の気持ちなら、

『推し』は叔母の目線だ。

(だいぶ最初からだけど何言ってるか分からなくなってきた。)


とにかく、私は

関ジャニ∞大倉担、

(及びジャニーズWEST神山担、

及びSnow Man渡辺担)

関西ジャニーズJr.推し

となることにしたのだ…っ!!!



このように『担当』と『推し』が混在する世界で

がんばって割り切ろうとしてきた。

にも関わらず、

ここからさらに考えを改めることになる。

事件は関ジャムで起きた。

その時のゲストは打首獄門同好会。

なんとベースのjunkoさんがeighterだったのだ。

ここまでは激ハートフルエピソード。

問題は次だ。

古田新太さんの一言である。

(ここから記憶が頼りなので意訳です)

古田さん「誰推しなの?」

junkoさん「安田さんです(照)」

エイト「おおー!」

安くん「嬉しいーニコニコ」


あぁ…古田さん!違うんだよ!

古田さん、十五祭オープニングのナレーションは

本当に素晴らしかった、感謝してる。

関ジャニ∞を好きになってくれて

いつも楽しんでくれる

気のいいおっちゃんなのも分かってる。

古田さんは大好きなんだけど!!

『推し』じゃないんだよ!!!!

打首獄門同好会のjunkoさんは

昔からのeighterってことは、

安田推しじゃなくて安田担なんだよ!!!

…でも、私はここで諦めた。

エイトが『推し』を活用した現場を

目撃し、放映され、記録された。

(正確には活用してない。ある種の被害妄想)


一方、いつかのラジオ(Hey!Say!7 Ultra JUMP)で

Hey! Say! JUMPの知念が

言ってくれたことを思い出した。

(やはり意訳です。)

知念「ジャニーズは誰のファンっていうのを

『担当』って言いますもんねー。」

知念「でも、なんなんだろうね、『担当』って。

ジャニーズ特有だよね。これ。」

そうか。

ありがとう知念、ありがとう同い年の知念くん、

ほぼ同郷の知念ちゃん…。


本人たちはこの『担当』という概念を知ってくれてる。

でも、

だからなんだ。

きっと彼らはそう思ってる。

『担当』と言われようが『推し』と言われようが、

彼らにとっては

すべて大事なファンなのだ。


私の中で霧が晴れた気がした…。


ということで時系列はぐちゃぐちゃだと思うが

いろんな思考を経て

私は『担当』と『推し』の概念に

囚われすぎることを辞めた。


ジャニヲタはアイデンティティー。

私がジャニヲタであることを

私と何かしら付き合いがある人には知っていて欲しい。

知っていてくれればいい。

共感や共鳴は強要しない。

そのためには、『担当』という概念に固執して、

もはや一般用語の『推し』という概念を貶して、

「ヤバい奴だ」と思われることにメリットはない。

「これだからジャニヲタは嫌だ」という対象には

なりたくない。

「ジャニヲタってこんな感じなんだ」

(可もなく不可もない感想)


これで充分だ。


だからこれからも大倉担、神山担、渡辺担だと名乗る。

彼らがいるグループ全体も大好きだから、

初めて会うヲタ外の人には

関ジャニ∞とジャニーズWESTとSnow Manが好きだと伝える

そして、「誰推しなの?」と聞かれたら、

大倉くんです!ドラムとかやってる!鳥貴族の息子!

神山くんっていうメンバーカラーが緑のよく奇抜な髪型してる子が1番好き!

渡辺翔太っていうメンバーカラー青でよく歌ってる人!

とそれぞれの私が思う彼らの一般イメージを伝える。

決して『推し』という言葉にはつっかからない。

そして、

「確か、大倉くん推しだったよね?」

と聞かれたら素直に返事をする。

「そう!大倉担だよー。」と

決して『推し』という言葉にはつっかからない。

さらに、

そんなに仲良くないとか仲良くなりたいと思わない人に

「あれ?関ジャニ好きだよね?」

と聞かれたら

「うん!大倉推しだよー」と

便利な言葉として『推し』を使わせていただく。

概念に囚われるのを辞め、共存する。


こうしてこの私の偏見を

「成仏」させることとします。


ここまで①から延べ7,100字超。

原稿用紙17枚超え…

ジャニヲタ歴まもなく丸17年の私に

十分すぎる記録を残せたと満足しています。

ありがとうございました!!!

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