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【選手評価】 23/24 レアル・マドリー (MF・FW編)

こんにちは、ねれりです。前回の続きです。MF、FWの選手、そしてアンチェロッティ監督について評価していきたいと思います(SS評価続出注意)。

MF

5.ジュード・ベリンガム 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 SS評価
 ドルトムントから加入した2003年生まれ。様々な起用法が考えられる中、アンチェロッティは彼をトップ下に配置する4-3-1-2を採用。開幕4戦5発、秘めていた得点能力を開花させた。ルックスも完璧な彼に弱点はないと思われていたが、ドルトムント時代の歌唱映像が発掘され、そのクオリティから彼も人間だということが判明。母国イングランドの地でビッグイヤーを獲得した。今後長く活躍してもらうためにも早めに肩の治療を済ませてほしいところ。

8.トニ・クロース 🇩🇪 SS評価
 両足から放たれる精密で優しいパスとは裏腹に、鋭い畜生発言も得意とする中盤の要。今季はガブリ・ベイガのサウジ移籍に対し「Embarrassing」、エンバペ加入の噂には「ホセルの控えが来るのはいいことだ」と言い放った。代表にも復帰し、バロンドール獲得が噂される彼も34歳。以前から全盛期での引退を公言していたが、ついにその時が来たようだ。私自身、選手の退団や移籍でこれほど心が痛んだのは初めて。来季のマドリーはクロース不在をどう乗り切るだろうか。

10.ルカ・モドリッチ 🇭🇷 A評価
 代名詞のアウトサイドキックのみならず、巧みなボールコントロール技術で中盤を支配する38歳の若手選手。絵心は皆無である。90分を通してベンチに座ることも多かった今季だがパフォーマンスは健在。アウェイの地で相手サポーターから拍手が送られるのはもはや当然の光景になっている。ベテランになった今も最高レベルでのプレーを希望しており、1年の延長はほぼ確実。現役を退くまでマドリーにいてくれるかな。

12.エドゥアルド・カマヴィンガ 🇫🇷 S評価
 個人的に今季最も成長した選手の一人。ボールを刈り取り、キープし、キャリーまで全部できる。万能すぎるがゆえカマヴィンガミームが流行り、バスなどに変身させられてしまった。ラ・リーガ優勝後のパレードでは、アンチェロッティに「一緒に歌いたい人」に指名された。クロースの退団に伴い、今後の出場機会は間違いなく増えるだろう。キュートな笑顔を絶やさず今後のマドリーを支えてほしい。

15.フェデ・バルベルデ 🇺🇾 SS評価
 無尽蔵のスタミナと強烈なシュートで相手の脅威となる超万能型MF。最大のライバルチームであるバルセロナに所属するアラウホととても仲が良い。今シーズンは本職のCMをメインにプレー。終盤のグラナダ戦を除きすべての試合に出場し、マドリーに欠かせない存在となっている。来季からは引退を表明したクロースの背番号8を継ぐこととなるだろう。No.8を自分色へ。

18.オーレリアン・チュアメニ 🇫🇷 A評価
 空中戦、射程距離の長いミドルシュートなどを得意とする守備的MF。今季は負傷者続出の影響でCBでの稼働も多かった。しかし、本人は一貫してCBとしてのプレーは好きではないと言っている。ピアノが上手。アンチェロッティが会見で誤って言った「チュアメニンガ」を気に入っている。前半戦のクラシコは怪我を抱えながら戦っていたようで、チームは試合後に疲労骨折を発表。50日ほど離脱した。来季開幕に万全の状態で帰ってくることを願う。

19.ダニ・セバージョス 🇪🇸 C評価
 足元のテクニックと豊富な運動量が売りのCM。今季は出場時間が激減し、フル出場はわずか5試合。パフォーマンスも期待を大きく下回ってしまった。アルダ・ギュレルの初ゴールをアシストした際にはトルコ人から「世界最高のプレーヤー」と称された。今後序列を上げていくには相当なパフォーマンスを見せなくてはならない。活躍の場を移すのもアリなのでは。

24.アルダ・ギュレル 🇹🇷 B評価
 今季加入した天才レフティー。中盤で組み立てたり、裏に抜けてボールを引き出したりすることができる。右足も上手い。怪我に悩まされたが、そのリハビリ期間に筋肉量を増やし、トップレベルで戦えるフィジカルを手に入れた。完全復活の後はゴールを量産。リーグ戦ではわずか373分の出場で6ゴールを決め、メンタルの強さと実力を証明した。ローンで他チームに行くつもりは全くないようなので、来季も活躍し地位を確立してほしい。

FW

7.ヴィニシウス・ジュニオール 🇧🇷 SS評価
 抜群のドリブルセンスと圧倒的なスピードを併せ持つ背番号7。今季はより中央でのプレーが増え、さらに存在感を増した。39試合で35G/A(CLでは10試合11G/A)。大舞台に強く、バロンドールの最有力候補でもある。来季はフランスの怪物がチームに加わるが、彼の立ち位置が揺らぐことはない。ここ数年脅威的な成長を見せている彼がどこまで行くのか、大いに期待したい。笑い方がめちゃくちゃつられる。

11.ロドリゴ・ゴエス 🇧🇷 A評価
 フットサル仕込みの足技に加え一瞬のひらめきで相手を翻弄するセレソンの次期10番。派手なフェイントをあまりせずにスルスルと抜けていく様子は見ていて爽快である。シーズン途中で着用スパイクをマーキュリアルに変更した。今季は最前線でプレーすることが増えたがいまいち馴染めず。51試合17G9Aを記録したものの波のあるシーズンとなった。エンバペ加入で最も大きな影響を受けるのは彼だろう。サイドか2列目での起用を推したい。

14.ホセル 🇪🇸 A評価
 マドリー復帰を夢見ながらさまざまなクラブを渡り歩いてきた34歳。レンタル移籍という形ではあるが、今季開幕前にそれがついに実現した。現スカッドで純粋な9番タイプは彼だけ。前線でターゲットとなったり、クロスに反応したりと攻撃の幅を増やすことができる。バイエルン戦2nd legでは、途中出場から2ゴールを決め逆転勝利に導いた。カルバハルは義理の兄弟(奥さん同士が双子)である。

21.ブラヒム・ディアス 🇲🇦 A評価
 ミランで3年間の武者修行を経て復帰した両利きのプレイヤー。重心の低いドリブルと狭いスペースでのターンを得意とし、単独でゴールを決めることもできる。身長は170cmと高くないものの脱いだら結構マッチョである。今年から代表入りしたモロッコでは10番を背負い、ゴールパフォーマンスは🤷‍♂️。来季はロドリゴと同じく熾烈なポジション争いを強いられるが、今季以上の活躍を期待したい。ハキミの勧誘よろしく。

監督

カルロ・アンチェロッティ 🇮🇹 SS評価
 21年に再就任し、今季が3年目となった。怪我人が続出したシーズンにも関わらず、スーペルコパ、ラ・リーガ、CLを制することができたのは間違いなく彼のおかげ。ある程度の原則はあるものの、プレーでは個々人が最大の力を発揮できるよう自由を与えており、エンバペをチームに組み込むことにも自信を持っている。マドリーでの監督引退を希望。優勝パレードの葉巻、試合中のガム、劇的ゴールが決まっても落ち着いている様。これらをあと何年見ることができるだろうか。

まとめ
 23/24選手・監督評価、いかがだったでしょうか。正直こんなに試合を見たシーズンは初めてだったので、今までにない見方やチーム状況が変わっていく様子を見届けることができました。チーム全体として最高の1年だったと思います。
 最後まで目を通していただきありがとうございました。次回はEURO2024に関することを書きたいと思います。


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