4年経ったNo Room For Squaresとこれから

皆様お騒がせしました。


11月末に突如"店辞めようと思っていたけど、辞めるの辞めます"と告知して、かなりの混乱を招いてしまいました。

Xでもかなりの反響を得てしまい、想像以上のインプレッション数に驚きながらも、説明不足だったなと反省しています。

4年が過ぎたNo Room For Squares、今まで頑張ってきていましたが、店主が急に頑張れなくなってしまい、お店を閉めようと考えてました。
そのあらましと、これからを綴ります。

ご心配をおかけした皆様、本当にご迷惑をおかけしました。

店として成長し続けた2023年

2023年は1/1から店を開け続け、前年では考えられないほど店として成長した一年と自信を持って言えます。
世界経済の潮流から外国からのお客様も多く、今年後半から賑わい続けるBAR TIME。
素晴らしいミュージシャンに出演していただき、当店の規模ではありえないほどの大物も出演していただき、No Room For Squaresの名前も感度が高い方々に伝わり始めた実感のある一年でした。

開店からすぐのコロナ禍で思い通りに事が進まず、悶々とした2年半、その後協力金もなくなり、リアルな銀行残高と戦い続ける2022年、と深い谷から這い上がり続けた4年間でやっとやりたい店の形が形成されてきたと実感できる1年。嬉しかったですね。

しかし、店の好調ぶりとは裏腹に店主の心はダメージを負い続けていたのです。

店主 壊れる

店主が突然壊れたのは10月の末。
店を開けるための作業以外全てすることが出来ず、ベッドから出ることが出来なくなってしまいました。

さすがにマズイと思い医療機関に診療し(ゆっくり回復しておりますが)原因は過労で心の体力が無くなってしまったことでした。

今年は5月末に3年半勤めてもらった従業員の離脱があり、諸々の事情で休むことも出来ず月一休みで働き詰めの状況が続きました。

そんな暗闇も10月で終わり、11月からは人員も増え毎週定休も作り、なんとか持ち直すぞと思ってた矢先の10月末、店主の精神が持たずに働いていた残りのバイトも全員退職…。
10月に退職された方々は疲弊する店主を慮っていただき、協力していただいていた方々でした。
それだけに申し訳ない気持ちともう少しで安定するのにという口惜しさは未だあります。

飲食店で従業員が急に抜ける事は珍しい事ではありません。
当店も開店から7名の従業員がお世話になり、辞めていきました。

辞めて行く従業員の後ろ姿に毎回ダメージを負いながら前に進んでいたのですが、今回の件で今までの心のダメージが臨界してしまい、急に"頑張る"事が出来なくなってしまいました。
この状況を続けながら店を運営する方法が思いつかず、一度閉店したほうが良いと判断してしまった次第です。

あふれ出る反省と続ける意味

何でここまでの事になってしまったのか。
勿論、お金の問題もあります。
今年に入って当店が急激に注目されて忙しくなり、コロナ禍の地獄を知っている店主はお客様が求めている状況から休むに休めなかったんだと思います。

何より個人店で一番使いやすくて有能なカードは店主本人なのです。

No Room For Squaresはジャズ界の現状からの不満から出来た店でして、こうしたい・ああなりたい、のモデルケースがありません。
だからこそ、新しい風を吹かせる事が出来たのかなと思っていますが、同時に従業員とビジョンの共有をすることが困難でもあります。
店主の脳内にある正解を共有することはとても難しく、結局店主が動くのが一番コスパが良いのです。事業の動き出しなんて、そんなもんだと考えていました。
そのカードを使い続けた結果、7-10月からは毎月400時間以上労働し、プライベートは全く作れず日々お店を運営し続ける状況を自ら作り出していました。

自分を大切にしなさ過ぎたな、と今は思っています。
ガッツリ全ての時間に顔を出して、コントロールし続けながら事務作業も行っていくほどの時間と体力がありませんでした。
体が大丈夫でも、心は確実に蝕まれており、正常な思考能力を維持することが出来ていませんでした。

財政的な暗闇は10月ごろにやっと抜け(9月までは本当にギリギリだったのです…)、後はやりたい事を具現化していく段階という手前で店を閉めてしまう事実は将来絶対に後悔することはわかっていました。
しかし、動かない体、決まっていく各種手続き…11月は絶望と思考の泥濘の中で過ごす中で、
やりたい事もある中で現状から逃げる選択肢を選んで良いのか。
お店を開けた時の気持ちはそんなものだったのか。と本当に色々と考えました。

色々な方にも相談に乗ってもらい、何も現状は変えられないけれど、11月末のテナント解約手続きの直前に店を継続する道を模索する決心をしました。
最後の決心の後押しは、ミュージシャンとお客様の笑顔をカウンター内で見た事でした。この空間をなくしてはならない、と。

心配していただいた方、相談に乗っていただいた方、いつも来てくれているお客様、出演していただいているミュージシャン。皆恩人です。
本当にありがとうございます。

【重要!ここだけでも読んで!】新しいNo Room For Squares、求人します!

No Room For Squares、求人します!!

今までNo Room For Squaresは従業員の公募をしてきませんでした。
今までの従業員は知り合い伝手だったり、他店をちょうど辞められたりした方と、結構カジュアルにお誘いして働いていただいていたのです。

何故かというと、本気のBARと本気のレコードと本気のライブを全て本気で行う当店の姿勢は公募では理解されないのかな、という考えからでした。

No Room For Squaresも4年が経ち、まぁまぁお店のスタイルの認知が進んでいっているように思っています。
No Room For Squaresが広がっていく今後の為にも、しっかり公募し、個人プレーでない強固なチームを作ろうと考えました。

フルタイム勤務・アルバイト共に募集します。

募集要項・詳細はこちらから!!

No Room For Squaresの将来につながる活動を一緒に出来る方とお会い出来ることを楽しみにしています。
来年も色々攻めた事をする予定です。貴重な経験が出来ますよ。

ずっと、文化を広めていくお店になる為に…。
何卒よろしくお願い申し上げます。

No Room For Squares 店主
仲田晃平

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?