「PERFECT BLUE」 Base Ball Bear について

青は貴重な季節で、
彼もまたそれに魅せられている

そんな透き通った季節には
君という一滴の濁りがあって
それは同時に彼に輝きを与えた

ここに至るまで
彼は彼女に魅せられ、
死の雰囲気を纏うその身体に見蕩れた

死の雰囲気は次第に濃くなり、
ついに剥がれぬものとなった頃
夏は体を乗り出してきた

彼は、
「むき出しの太陽に口づけしようと
あの夏の日に翔んだ君」に
「凛とした青い空に溶けてしまった」君に
別れを告げぬまま、
「君の知らない季節」を
幾度も迎える

「Boy Meets Girl それがすべて」
彼は君を忘れられずに
永遠に取り憑かれたまま、
何もかもを手に入れ
何もかもを失う

「永遠の瞬間」はいつまでも
頭の中を駆け巡り
死という不可逆を迎えたものの
繰り返し同じ季節、同じ恋に焦がれる

返ってくるはずのない返事を想像し、
また君の季節、夏を待つ

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