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【レポ】8/7学生エバンジェリストアワード ミートアップ 音楽・スポーツ編

こんにちは!WANのここです。

今回は8月7日に開催された学生エバンジェリストアワードのミートアップイベントのレポートをお届けします!

第3弾となる今回は、音楽・スポーツ編!!
ピアノ・バイオリン・サッカー・フットサルetc…。第1弾、第2弾と比べて少人数ではありましたが、共通の分野でお集まりいただいたこともあって、濃い中身のミートアップとなりました。

音楽とスポーツ。全く異なる分野だと思っていましたが、2つとも「文化」という認識が強いが故に、意外にも多くの共通課題が話題にあがりました。詳しくは後半をご覧ください!
また、前半ではエバンジェリストとは何なのか、学生エバンジェリストアワードのミートアップがどんなイベントなのか、ということに関する説明もしておりますので、「そもそも」の部分を知りたい方はそちらも読んでいただければと思います!

○学生エバンジェリストとは...?

本来「エバンジェリスト」とは、キリスト教における「伝道師」のことを指す言葉です。現在では、IT企業をはじめ「魅力や価値、思いを伝えるプロフェッショナル」という意味を持つ言葉として使われています。その中でも学生生活の傍らで、特定の分野に焦点を当て、精力的に活動を行っている学生のことを「学生エバンジェリスト」と呼んでいます。

○そもそもどんなイベントなの…?

まず、このミートアップはNPO法人学生ネットワークWANが主催する学生エバンジェリスト養成講座に向けた交流会兼勉強会というような位置にあります。
学生生活の傍らで特定の分野に焦点を当てて精力的に活動している人(=学生エバンジェリスト)同士で、自分の活動を紹介し合ったり、アイデアを交換したりして、繋がりをつくるすることが目的です。

○イベントの流れ

①ゲストトーク
今回はゲストスピーカーとして、学生ピアニストの増田香穂さんと学生フットサル選手の平井雅大さんのお2人にお越しいただいたので、はじめにお2人に、このアワードに参加した理由・経緯、参加して良かったことをお話ししていただきました。

まずは平井さん。

参加のきっかけは運営スタッフからのDM。最初は、エバンジェリストが何なのか、自分がどんなエバンジェリストになりたいのか、ということが明確に頭にあった訳でもなく、応募するだけなら...という考えで参加されたそうです。

平井さんは参加して良かったこととして、自分とは全く違う世界で全く違うことをしている同世代を知れる・繋がれることを挙げていました。

それまでは活動の中で出会う人が、同じフットサル・サッカー界の人に限定されていたけれど、自分と全然異なる分野で活動をする同世代との交流が増え、とても良い刺激を受けたとのこと。それがまた新たに交流の幅を広げたり、自身の活動に繋がることもあるそうです。

お次は増田さん。

増田さんも参加のきっかけは運営スタッフのDM。最初は平井さん同様、「エバンジェリストって何?!」と思っていたけれど、アワードのHPを見るととても面白そうで、応募方法も簡単だったので応募したそうです。参加者の中には、アイスホッケーの日本選手や華道家、ミス日本出場者など、各分野の「スゴイ人」が集まっている印象を受け、自分が音楽界を代表していいものなのか…?という気持ちもあったそうですが、とりあえず出てみようということで参加を決意したとお話しされていました。

増田さんは、マイクロソフト社の西脇資哲さんとお話する機会を得られたことが、参加して良かったことの一つだと仰います。学生で西脇さんから直接アドバイスをいただく機会はめったにないことでそれが無料で受けられることも合わせて魅力を感じていらっしゃいました。

投票期間になると、自分に票を入れてもらうために自分がどんな活動をしているか再発信することになりますが、それが自分の活動や思いを整理して考え直す機会にもなったそうです。

増田さんはそれに加えて、音楽を仕事化する上で必要な他業界との繋がりが構築できたことも非常に大きかったそうです。音楽を仕事にするとなると音楽界に限らず他の様々な業界との繋がりが必要不可欠ですが、社会人になるとどうしても損益が絡んでくるため、その繋がりを作りづらく、学生のうちにその繋がりを持てるのは大きいとお話しされていました。

②交流会
次は、少人数に分かれて交流を行いました。音楽とスポーツ、どちらも「文化」ということもあってか、意外にも共通する課題が浮き彫りになってきました。
まず、音楽もスポーツも文化としての認識が強く、仕事として認められにくいと感じることが多々あるそうです。確かにプロ野球選手など、各分野のヒエラルキーのトップにいるような、ごくわずかの人にしか「仕事」と認められない風潮があるように感じます。
実際のところサッカー界では、ヨーロッパをはじめとする外国に比べて日本は、サッカーを自身の仕事として給料をもらえる人数が圧倒的に少ないそうです。
一方で、日本の音楽家はほぼフリーランス状態。保証制度もほとんど整っていないため、ゲストトークで増田さんがお話しされていたように、他業界との繋がりが必要不可欠です。
音楽を仕事にするのであれば、ただ上手に演奏できたり、歌えたりすればいいというものでもありません。自分のことを売り込む、いわばマーケティング能力も必要になってきます。
スポーツと音楽、お互い「文化」という数値化しづらい分野だからこそ世間に認められにくい。特に日本では「仕事を楽しむ」という認識が薄く、「仕事は苦労するもの」という考えが未だ根強くあるため、数値化しづらく評価基準を定めにくいものは、仕事として認められにくいのかもしれません。

○おわりに

交流会についての文章が問題提起?みたいで、締まりの悪い終わり方になってしまいましたが、今回の「音楽・スポーツ編」いかがでしたでしょうか?
今回は前回とは違って分野を絞って行いましたが、音楽とスポーツという全く関係のない分野に思っていたもの同士で、共通するポイントや課題が見えてきたことに驚きました。
そうなると、他にも同じような課題を抱えている分野があるのではないかと思えてきます。「隠れた課題」と表記しましたが、この「隠れた課題」を実際身にしみて感じている方は案外多いのではないでしょうか。
今回のミートアップでは、この学生エバンジェリストアワードが、今回出てきたような隠れた課題を知って、それと向き合う機会にもなり得ることを改めて感じました。今後もアワードを通して、こうした課題やそれに対するエバンジェリストの方々の活動を広め、課題解決の一歩にしていこうと思います。

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