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「弁護士の仕事から探る、“信頼”とは」-弁護士法人 堀内恭彦法律事務所 弁護士 堀内 恭彦さん-【ミライロ仕事図鑑】

ミライロ仕事図鑑は、福岡商工会議所とNPO法人学生ネットワークWANのコラボ企画です。今回のインタビューは、福岡商工会議所NEWS8月号(PDF)に掲載されています。


「弁護士の仕事から探る、“信頼”とは」

企業法務を専門に福岡で弁護士として活躍されている堀内恭彦さん。産経新聞にて、コラム「熱血弁護士堀内恭彦の一筆両断」を連載したり、メディアにも多数出演したりするなど、幅広く活動されています。今回は、そんな堀内恭彦法律事務所の弁護士 堀内 恭彦さんにお話を伺いました。

現在のお仕事について教えてください。

福岡県の赤坂で 25 年以上弁護士として働いています。事務所には弁護士の私と、女性スタッフが4人います。

専門は企業法務で、会社関係の事件を取り扱っていますが、他にも反社会的勢力やクレーマーなどの被害者を救済する活動も行っています。

会社関係で多い相談は、パワハラやセクハラなどの雇用トラブル、債権回収、契約チェックなどです。

最近は新型コロラブル、債権回収、契約チェックなどです。最近は新型コロナウイルスの影響で、個人的なお金に関する相談や生活にまつわる相談も増えています。

会社トラブルと言っても、福岡の中小企業では親子関係や相続などの個人的な問題が多く、ある程度一般的に処理できるので、取り扱う内容は多岐にわたります。

特許権の侵害や医療過誤などはそれらを専門にしている弁護士しか扱えないので、私はそれ以外の分野を幅広く対応しています。


私の事務所への依頼者は、ほとんど紹介によるものです。企業法務では、福岡県内が 8 割、他は熊本、長崎などからの依頼が多いです。

法律事務所を選ぶ際の基準としては、今の時代、最低でもホームページを持っている弁護士を選ぶべきだと思います。

見た目が派手である必要はありませんが、きちんと情報を開示して、「私はこのような弁護士ですよ」と分かってもらおうとしている時点で信用できると思います。


事務所の体制は弁護士 1 人と女性スタッフ4 人とのことですが、具体的にはどのような体制なのでしょうか。

弁護士が法律的な処理を行い、スタッフには広報活動や書類の推敲、メールマガジンの作成などの仕事を担当してもらっています。

他の事務所は、大体弁護士 1人に対してスタッフ1人なので、スタッフが4人いるというのは多い方だと思います。

弁護士という仕事は、ものを大量に処理する仕事ではないので、一般的にはスタッフがたくさんいる必要はありません。

最近ではスタッフを介さずに、顧問先と私が直接 MessengerやLINEで連絡をとって依頼を受けることもできますからね。


弁護士としてお仕事をされる中で心がけていることは何でしょうか。

弁護士は、優しさだけでなく、ときに厳しさも必要です。

優しいだけでは弁護士の仕事はできないので、私は依頼者に結構厳しく言うこともあります。

「そう言ってもらえてありがたい」という人もいれば、残念そうな顔をする人もいますが、それは私との相性です。

できないことを無理に励ましてやってみても、結果を出すことができなければ依頼者の方は満足しません。

スポーツと違い、「頑張ったけれど負けました」ということでは困るのです。私の安易な発言で結果に繋がらなければ、トラブルに発展することもあります。

最初の段階で証拠を見て、「裁判官だったらこのように判断するだろう」というアドバイスはしますが、安易に「勝てますよ」とは言いません。

弁護士のお仕事では依頼者の方としっかり向き合うことが大切なのですね。


ところで、堀内さんは通常の弁護士業務に加え、ネットのテレビ番組やラジオに出演したり、取材を受けたりもされていますよね。

今は誰でも自分で発信できる時代ですので、ネットやラジオは私が好きで取り組んでいます。

暴力団やクレーマーという私の専門分野に関しては、これらの分野を扱っている弁護士が少なく、コメントできる人もいないので、多くの新聞社やテレビ局から取材依頼をいただきます。

弁護士のメディア露出に関しては、テレビに出演するような弁護士さんが増えてきたことにより、「弁護士」という存在が身近になったという功績はあると思います。 

要するに、これからは「顔が見える」弁護士の方が、より信用されるようになると思いますね。


堀内さんの事務所は弁護士をサービス業と捉え、「早い・うまい・安い」定食屋さんと表現をされていました。これを実現する上で必要なことは何でしょうか。

「うま」くないとお客様は来ないですよね。まずくて早い定食屋には誰も来ません。

「うまい」は、弁護士でいうと事件処理をきちんとしてくれる見立てと筋立て、つまり「予想」ですよね。

勝敗は証拠を見れば大体分かるので、その筋立てをできる専門性があることが「うまい」ということです。

それを達成するためには、勉強や研鑽が欠かせません。それに+αで「早い、安い」がつきます。

「安い」に関して、私が心がけているのは、依頼者に、費用に関して最初に説明し、契約書も結ぶことによって不安を解消するということです。

ここを曖昧にすると、後にトラブルに発展することもあります。

この3つのポイントを踏まえ、評判に結びつけることができるよう、日々案件に向き合っています。

評判というのは、ネット検索で上位に来ることではなく、口コミや人の紹介で広がっていくということです。

「良い弁護士を知らないか」と聞かれたときに名前が出る弁護士でありたいですね。

全員が満足されるわけではありませんし、弁護士との相性の問題もありますが、その中で私を信頼し、顧問先に選んでいただいているのは非常にありがたいことだと思っています。

最後に、弁護士として堀内さんが今後挑戦したいことはありますか。また、今の時代をどう捉えていらっしゃいますか。

弁護士という仕事は面白くて、どんなことにでも挑戦できます。暴力団や反社会的勢力の案件は、ほとんどの人はやっていませんが、私は面白いと思ったので長年携わっています。

これからは、今までに挑戦したことのない分野を一から勉強するのも面白いと思っています。

勉強し続けないと能力は向上しないので、違う分野に挑戦してみたいです。今の弁護士業界は、業界全体としても決して良い状態であるとはいえないと思います。

なぜなら、弁護士の数が増えすぎているからです。以前は年間合格者が 500~600人だったのが、今はおそらく2000人ほど合格しています。

そのような中で口コミや紹介で評判を上げ、信頼を獲得していかなければなりません。

一朝一夕でできることではないので、真面目にコツコツと目の前の仕事に向き合い、信頼関係を築き上げることが大切ですね。


一つ一つの事件に向き合い、専門性を武器に問題の解決へと導く弁護士というお仕事。堀内さんのお話を通して、仕事における信頼関係の大切さを改めて実感しました。堀内さん、貴重なお話をありがとうございました!

取材日:7月2日

今月の取材先 弁護士法人 堀内恭彦法律事務所
〈住所〉福岡市中央区赤坂1-13-10 赤坂有楽ビル8階
〈電話〉092-751-7355
〈概要〉2003 年 4月に開設された福岡の法律事務所。「迅速・丁寧・明確な料金設定」を理念に掲げ、企業法務を中心に、民事、刑事を問わず幅広く事件を手掛けている。特に、暴力団・反社会的勢力による企業、個人に対する不当要求・クレーム対策、防衛に力を入れている。


■NPO法人学生ネットワークWAN とは?

設立17年目を迎える学生主体のNPO。「学生だから~できない」「地方だから~できない」を変えるべく全国 19 地域の情報発信支援や、地域の関係人口をつくるコンテンツ企画運営をしている。


■FMラジオ番組「FUKUOKA2020」とは?

福岡市中央区のコミュニティFM放送局「コミュニティラジオ天神(FM77.7MHz)」にて、毎週木曜日19:00~ON AIR! 地域の情報・次世代ビジネス・地方創生などの最新情報について、大学生を中心とした若手メンバーとゲストで発信するラジオ番組。ラジオというメディアの新しい可能性を、ソーシャルメディアやスマートフォンファーストでビジネスを考えている世代が探っていきます。


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