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聴解問題の問題点|日本語と日本人の会話は別物?!

jftの問題です。

田中:もしもし、ジョイさんですか。田中です。
ジョイ:お久しぶりです。田中さん、お元気ですか?
田中:はい、元気です。こっちは今雨が降っています。
ジョイ:( )
田中:そっちはどうですか?
ジョイ:いい天気です。

1だいじょうぶですか
2いいですね
3たいへんですね  

答えは3番なんですがなんか違和感があるのですが、みなさんはどうですか?

全世界の語学教師のコミュニティ(仮)より

会話脚本=聴解問題

一応、演劇業界に30年以上、脚本についても若干の知識がある者として。

前提
素人が作れるような容易いものではないということ

俳優として
こんな脚本もらったら、「生きてないのでセリフ変えていいっすか?」「またはあえての意図あります? ミステリー?伏線?」「背景は?」「関係は?」などなど、監督とミーティングが必要になります。つまり駄作脚本ということ。

日本語教師として
後述

==
しかし、このような会話脚本(=聴解問題)が、日本語教育業界では蔓延=常態化=一般化=当たり前化

国際交流基金、教材出版社含め、日々こぞって増産中。

==
「日本語」ではあるけど、「日本語(人)の会話」ではないということ。

こんな会話する人います? ということ。

なのに、

「これが、日本語でござい!」

と作り、教え、

「不正解なら"能力"なし!」=能力試験不合格

という現状を問題視するどころか、法改正までして推進している始末。

==
結論
"作る"という行為自体が間違い。(読解文例も同様)

万万が一作るなら、もっと研鑽を。

対策(日本語教師として)
とはいえ、郷に入っては郷に従うしかない現実・・・(教師も学生も)。

教えるときは、「日本語教育」ではなく、「あくまでもクイズ」として心構えをさせること

残念ながら日本語能力とは別脳であることを明確に教えること

↑ ここを教えるしかないナンセンスな現状だが仕方ない・・・

==
具体的には、お越しください。


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