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【プール・ボランティアのお話】PVの誕生(2007年4月)

『プール・ボランティアのお話』は2007年4月から毎月1回和歌山保険新聞に掲載していたものです。内容は、掲載した当時のままです。

「PVの誕生」

42歳のとき勤めていた民間会社を退職しました。
しばらくはのんびりしていましたが、このあとの人生を何か直接、社会に貢献できるようなことに使えたらなぁと、ぼんやり考えていました。
他人と競争して売上や利益を追求するような仕事には、もう飽きがきていました。
私にできることといえば、泳ぎが得意なことくらいでしたから、水泳というスポーツを通して何か社会に貢献できることはないものかと思案していました。
ちょうどそんなとき、
国会でNPO法が制定されたのです。(1998年12月)
NPOそのものについては、まだよくわかりませんでしたが、数人の仲間と慣れない書類作成に苦しみながら、半年かかって何とか法人格を取得しました。
特定非営利活動法人プール・ボランティア(PV)の誕生です。(1999年12月9日設立)
障害者と一緒にプールで遊び、泳ぐ。そんなNPO活動です。
定款第3条の目的には「障害者も健常者も同じように水を楽しめる社会の実現」と書きました。
設立直後は、NPOという言葉も、まだまだ一般社会に浸透しておらず、よく新興宗教や健康食品の会社に間違われました。
これから一年間、PVの活動奮闘記?を連載します。お楽しみに。

プール・ボランティア 理事長 岡崎 寛