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「今はちょっと転んじゃっただけだよ、大丈夫。」そうやって教えてあげて欲しい。

マガジン最終話を書いてくれたのは、27歳のミュージシャン。

出逢ったのは彼が中学三年生の時。もう12年の付き合いになります。

再会のキッカケは彼からの久し振りの連絡でした。

「適応指導教室が卒業後の調査やフォローを一切しないことは、僕もとても疑問に思っていました。同窓会がてら皆で集まって、不登校を経験した子どもがどのように育っているかの統計を三科さんに取ってもらえないかなと思いまして。」

電話越しの彼は、いつもの冷静さ以上にとても熱い意志を持っていたようにも感じました。

そして彼の声掛けで集まったかつての不登校の子どもたち。

この日は、僕にとって最も嬉しくて楽しくて幸せな一日の一つになりました。

「今、学校に行けないことで苦しい思いをしている親子にとってお前らの姿は希望になるかもしれへんねん」

と伝えると二つ返事で、

「自分たちにできることがあるなら何でもやりますよ」

と答えてくれました。

今日は、そんな彼の不登校だった時と今の想いを綴った記事です。

最後の想いの部分は、一文字一句心に刺さる言葉です。

どうしても不登校の原因を荒探ししてしまう方、不登校を受け入れられない方、不登校だと不安に駆られる大人や子どもたち、ぜひ読んでみてください。

彼がくれた希望の言葉をしっかり伝えていきたいと思います。

◆初めに

私は27歳のミュージシャンです。
ギターを演奏したり、教えたりすることで生計を立てています。
きっと“普通の人生”じゃありません。転びっぱなしです。
けれど何度でも起き上がれることは、私の人生が教えてくれました。

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