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YMCA太田さんにインタビューしました

様々な団体の方々が想いを持って参加している「おかやま親子応援プロジェクト」。呼びかけ人インタビューの4人目は、YMCAせとうちの代表理事の太田直宏さんです。
「YMCA」に聞き覚えがある人は多いのではないでしょうか。太田さんとYMCAの出会いからコロナ禍で先行きが見えない中、子どもたちに養ってほしい力について、熱い想いを語ってもらいました。

太田さんのこれまでの経歴を教えてください

小学校低学年の頃、人生ではじめてのキャンプに参加しました。
最も鮮烈に覚えていること、 それは「寝床の暖かさ」です。
山のキャンプ場だった事もあり、 朝方相当冷え込んだため、寒さで目を覚ましました。どうしようもない寒さに震えていた時、 グループのリーダーが、 「こっちにおいで」と言ってくれたのです。
誰が声をかけてくれたのか、自分から助けを求めたか記憶はありません。 けれども、その言葉のお陰で僕は その人と一緒に毛布に包まり、 朝までとても暖かく眠れたのです。 この「暖かさ」が、僕のキャンプの原体験です。

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大学卒業後、会社員になりました。しかし、そこで理想と現実の違いを知りました。
夢破れ一年半で退職した後、フィリピンに井戸掘りボランティアに行きました。フィリピンの子どもたちは人懐っこくて、ギターを弾いたり歌ったりするととても喜んでくれました。
その時「人と一緒に喜びを分かち合うこと」の大切さを感じました。

YMCAに参加しようと思った理由は

これもフィリピンでの出来事がきっかけです。
帰国前、マニラでYMCAが運営しているホテルに宿泊しました。そこでマニラのYMCA理事に会い、せっかくだからとスラム街「スモーキー・マウンテン」に連れて行ってくれました。そこでボランティアで見た世界とはまた違った現実を目の当たりにしました。

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帰国後、新聞の求人欄で神戸YMCAの求人を見つけました。あのキャンプの寝床の暖かさやフィリピンでの出来事を思い起こし、「こどもたちに暖かさを提供する、 そんな仕事ができるなら」と採用試験を受けました。それから今や勤続34年が経ち、 YMCAせとうちの代表理事を勤めています。 毎年1500名のキャンパーが活動に参加してくれています。

YMCAせとうちの活動を教えてください

YMCAは世界120の国と地域で活動を行っていて、全世界共通の目的を持っています。しかしながら、何をやっている団体かよくわからないと言われることが多いのです。そこで日本のYMCAは2014年からブランディングに取り組み、今共通のブランドコンセプトを掲げるに至りました。
そこには、出会いとつながりから生まれる「よくなる」チカラが連鎖して、一人ひとりが、そして地域が、社会が「よくなっていく」、そのような願いが込められています。
私自身、このコンセプトを大事にしています。オープンマインドで、いろんな人たちが集まって社会がより良い方向に進んでいけるよう前向きに進んでいきたいですね。

YMCAせとうちのメインの活動はキャンプに象徴される青少年の健全育成活動です。
例えば「沖縄わんぴーすキャンプ」では、「平和のひとかけら」になることを目的に、YMCAせとうちと友好関係にある韓国・台湾のYMCAメンバーと共に、「東アジアの平和」をテーマに友好関係を深めていきます。沖縄という地で戦争について考えることで、平和を愛する心を育むことが大きな目的です。

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リンク:YMCAせとうち

コロナにより活動にどのような変化がありましたか

コロナ禍では感染予防・防止を徹底し「やるべき事」を見極めて活動をしています。コロナの終息は長引くと思われます。その中でも活動を続け、前に進むためには「できることは何か」を考えて、実践することが大切だと思います。
そこで、YMCAせとうちでは、オフラインとオンラインを並行して取り組んでいます。その過程で「オンライン」の可能性に気がつくこともできました。
そこから生まれたのが、「自分たちでニューノーマルを創り出すためのオンライントークライブ」例えば、恋愛や看取りと葬儀等の幅広いテーマをオンラインコンテンツとして週1回配信してきました。ZOOM等のオンラインツールはいわば「どこでもドア」なので、いろんな人と繋がることができます。また新しい繋がりや学びのきっかけ等、可能性を広げてくれると思います。

おかやま親子応援プロジェクトを通じて、子どもたちをどのように支援していきたいですか

前述の通り、「オンライン」や「テクノロジー」を軸に、子どもたちを始め、いろんな人たちの活動支援や可能性を広げる手助けをしていきたいです。
その一例として、7月に実施した小中学生によるPR動画作成会があります。岡山県内唯一の動物園である池田動物園にもう一度賑わいを取り戻すことが目的です。「経済格差を体験格差にしない」を合言葉に2013年に創出した「YMCAこども希望基金」を用いて、就学支援を受けている子どもたちもご招待し、「テクノロジーで社会は変革できる」可能性を体験してもらいました。
今後も企業等と連携し、プログラミング教室を実施する予定です。

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今後、期待していることを教えてください

コロナ終息後も元通りの世界が戻ってくるとは考えづらい。現実を見据えた時、従来のやり方に固執するのではなく、テクノロジーで置き換えられる部分は柔軟に取り入れる。そうやって一歩ずつ前進していくことが必要だと思います。
その契機となるようなイベントやコンテンツ配信を今後も行うことで「今自分は何をすべきか・どう行動するか」を自分自身で考えられる人財が育っていってくれればと思います。
岡山という場所で人と人が繋がって、小さな仲間をつくり、志をともに変化していきましょう。

編集後記

太田さんの軽快な語りに引き込まれ、気がついたらあっという間に時間が過ぎていました。
YMCAとの運命的な出会いから始まり、現在に至るまでエネルギッシュに取り組んでいる姿に、聞き手側もパワーを分けて貰うような感覚がありました。
YMCAせとうちさんではさまざまなコンテンツをYouTube配信しています。ぜひご覧ください!

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豊かな市民社会の実現を目指して、岡山県内のNPOや社会事業家の支援、寄付やボランティアの推進、政策提言等に取り組む、1998年に発足した民間のNPO支援組織です。 http://www.npokayama.org/

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「おかやま親子応援プロジェクト」 岡山県内で活動している、子どもや親子支援を行う民間組織(NPO/サークル/企業など)が連携し、子どもや各家庭を「ひとりにしない」ために、さまざまな体験や学習支援、必要な物資を家庭に届けるプロジェクトです。 https://okayama-oyako.jp/

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