NPOで一番大切な能力とは
「NPO法人の運営において一番大事なことって何ですか?」
「国際協力で一番大切なことは?」
「どんな能力を学べば良いですか?」
こんな質問が良くきます。
結論から言うと、
『想いとお金のバランス感覚』
が一番大事だと思っています。
想いだけでは何もできませんし、
お金だけでは何のためにやるのか分からなくなります。
いわゆる「論語と算盤(そろばん)」です。
でも言葉では何となく分かっても、実践するとなるとイメージがつかないかもしれません。
どちらかに偏りすぎると、NPOとして弊害が出てきてしまう。
その時の状況やメンバーによって、
「今は想いを強めるタイミングだ!」とか、
「今は想いよりもお金や数字を追っていこう!」など、
バランスを取りながら進めていくイメージです。
特に社会貢献や国際貢献を将来的に行いたいと考えている人ほど、
お金や数字の部分が弱く考え切れていない傾向があるように感じます。
かつてIBMの経営再建したルイス・ガースナーの逸話で好きな話があります。
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累積赤字総額が150億ドルまで膨らみ、破綻寸前だったIBMのCEOとして就任した際に、ある記者からの質問がありました。
「新しいIBMのビジョンはないのか?」
これに対するガースナーの回答
『IBMはいま、集中治療室に入っている患者で、ありとあらゆるものが必要だが、唯一必要じゃないものは何だと言われたら、まあビジョンだろうな』
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ビジョンって一番大事なことだと多くの書籍などで書かれていますが、
ビジョンでさえバランスです。
今は想いを強く出すタイミングなのか、
お金や数字を強く出すタイミングなのか、
定期的に自分や組織の状況を見ながらNPOの運営をすることが本当に大事だと思っています。
NPO法人HERO
橋本
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