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陣痛中の赤ちゃんは何してる?

  1. 寝ている

  2. 耐えている

  3. 頭を回転させている

クエスチョンの答え

答えは③ 頭を回転させています。

赤ちゃんの体で一番大きいところは

赤ちゃんの体の中で最も大きいのはどこでしょう?
そうです!頭なんです。
大人で言う「お鉢」の部分が赤ちゃんの体の直径で一番大きい部分。
お鉢が骨盤の一番狭い所を通過できないと産まれてくることができません。
そのため、自分の頭の最も小さい直径をママの骨盤の最も広いところに合わせているのてす。
赤ちゃんが行う頭の回転は、なかなか涙ぐましい努力の結果なんですよ。

赤ちゃんの頭の回転(児頭回旋)
赤ちゃんは産まれるまで、全部で4つの回転をしています。
頭は下にして右か左の横向きから
① 体を小さく丸め、顎を胸につける。
②体を90度回転させ、ママのお腹側に背中を向けます。
(ママの体の中心線に赤ちゃんの背中がある。)
ここまでがお腹の中での回転です。

③ママの会陰から頭がでたらそのまま頭を上に反ります。
(ママの肛門を見るように頭が出て、頭だけ持ち上げる)

④ ①前の元の横向きに戻りママの恥骨側の肩を出し、その後肛門側の肩を出して産まれます。

特に②は赤ちゃんもお腹の中で試行錯誤しています。
『こっちかな?』『いやいやこっち?』
みたいな感じでジワリジワリと回転しています。
時には間違って途中から軌道修正する赤ちゃんもいます。
この動きに関して、当法人の開催する「ママと学ぶパパ塾その3」で詳しく解説しています。
パパ塾では骨盤の紙製模型を使って、パパに赤ちゃんの回転を実感してもらいます。赤ちゃんの頭と模型骨盤のサイズはギリギリ。
赤ちゃんがなんとかかんとか、骨盤を抜けられるかどうか。
この狭さを頭を回転させながら出てくるあかちゃんにとって、骨盤の中にたくさんに脂肪がつくと・・・・ということがわかりますよ。
赤ちゃんの頭には小さくなる骨重と言う機能があり、小さくすることができるのですが、そうは言っても人間の体には限界もあります。

陣痛は長く苦しい、何より痛い。
パパや出産施設のスタッフもケアしてくれるけれど、孤独な戦いをイメージするママもいるかもしれません。
でも忘れないでくださいね。
少しでも頭を小さくして産まれてこようとしている赤ちゃんがお腹の中で一緒にいることを。
ママと赤ちゃんは共にお産を乗り越える応援団同士であってほしいのです。

では、また次回お目にかかりましょう。

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