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妊娠糖尿病 赤ちゃんになにが起きる?

  1. 羊水の異常

  2. 肩関節の脱臼の可能性

  3. 高血糖

  4. 低血糖

クエスチョンの答え

正解は1〜4の全てです。
今回は1・2について解説します。

・羊水量の異常

赤ちゃんがいる子宮の中は羊水で満たされているのですが、妊娠糖尿病のママの場合、赤ちゃんも高血糖になっている場合があります。
ここで、問題です。
赤ちゃんの周りにある羊水は何からできているでしょうか?
答え:赤ちゃん自身のおしっこがメインなんですよ。
皆さんの健康診断などの結果にある糖尿病の症状で「多飲多尿」と見た覚えはありませんか?
妊娠糖尿病になると、高血糖の羊水を赤ちゃんは飲み込む量が増える。
その結果、多尿となって羊水過多症になると考えられているのです。
羊水量が多い赤ちゃんの病気には妊娠糖尿病以外のものもありますが、お腹が重く子宮に負担がかかりやすくなるので切迫早産の心配も出てきます。
羊水量もお腹のエコーの時に医師がチェックしていいますよ。

・肩関節の脱臼(可能性)

赤ちゃんの体で一番大きい部分はとこでしょう?
そう!頭ですよね。
赤ちゃんはママの産道を出来るだけ小さな面積で通ってくるため、骨の継ぎ目に、少し隙間があります。
骨と骨を重ね合わせて頭の直径を小さくしながら産まれてきます。
生まれたての赤ちゃんの額の真ん中を、頭頂部に向かって辿っていくと継ぎ目がわかります。(グイグイ押さないでね)
しかし頭から下に骨格にその機能はありません。
赤ちゃんが高血糖で大きくなった場合、頭はなんとか出たけれど、首から下が仕えてしまう事態に。これを「肩甲難産」と言います。
すでに首まで赤ちゃんは出ていますから、赤ちゃんをなんとかして出すことが必要です。赤ちゃんをひっぱたり、ママのお腹を押したりして出産の手伝いを試みます。この際、鎖骨や肩関節に過度な力が加わることによって骨折や脱臼の心配が出てきます。
また、ママの産道や会陰には過渡の圧力が加わり会陰の裂傷が大きくなったり、切開創が大きくなったりもします。
当然、傷からの出血は多くなる傾向になり、産後の回復にも影響します。

いかがですか。
妊娠糖尿病によって赤ちゃんに起きること、今回は①②羊水の異常と肩関節の脱臼の可能性について解説しました。

最後までお読みただきありがとうございました。
またお目にかかりましょう。


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