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パパの産後うつ対策

前回は男性も産後うつを発症することを中心に記事を書きました。
今回はより具体的なパパの産後うつ対策です。

2022年7月29日には、2021年度の雇用均等法等基本調査が公表されました。
男性が育児休暇を取得した割合が13.97%(2020年度は12.65%)微増しています。内容を見ると35.3%が1ヶ月以上の育児休業取得となっています。

パパとママ 産後うつ発症の差異はある?

数年前から男性の産後うつ症が増加してきているというデータが、やっと揃ってきました。日本では、パパの産後うつ発症の割合は11.0%。ママの発症割合の10.8%と大差ない事が指摘されています。

産後うつ発症の要因

ホルモンのバランスに変化がないはずの男性に、産後うつ症はなぜ起こるのでしょうか。
原因は、大きく変化する父親の育児と労働環境のバランスが取れていない事。その中で、育児もするという疲労の蓄積、父親の育児の孤独感などが要因としてあると言われています。
女性はママ友を比較的作れる傾向にあるが、男性は横のつながりを得られる場が極めて少ないとも言われているのです。

産後うつは精神論だけでは乗り越えられない!

パパが産後うつに陥ると家庭の中はとても不安定となり、お子さんの心の成長にも影響が出やすいのです。
意気込み、精神論だけでは育児期を乗り越えるのは困難です。
出産前に家事内容をママと洗い出すことが必要です。

なぜ出産前か?
・女性は出産後のホルモンバランス変化によって、パパとの関係性が変化
 する可能性が高い。

 産後の女性は激しいホルモン変化に見舞われており、自身でもコント
 ロールできない感情の波に飲みこまれます。また女性の愛情は出産直後に
 赤ちゃんに移行
します。
・出産後のママには精神的な余裕がない。
 新生児はおむつ交換だけで多い日には20回近く。ここに授乳、沐浴、赤ちゃんをあやす時間が入り、基本的に人生最大の寝不足状態。
物理的にもパパに手取り足取り教えてあげる時間はありません。
このようなことから「赤ちゃんが産まれたら頑張る!」では遅いケースが多いのです。
助けを求めたいときは、誰に、どこにするか?これも大切な検討事項です。


パパミッション

⭐️家事内容を把握して、省くための工夫を検討しよう!

赤ちゃんが産まれてから、追加される育時や家事も出てきます。
どこをどのように省いて、パパママの時間を確保するのかを検討するためには、早いうちから現場の家事を細かく知る必要があります。
例)
・洗濯は自宅洗い可能な素材で多少の皺に目がつぶれるもので有れば、
 乾燥機を使う。
・お掃除ロボットで掃除の手間を省く。(出産のお祝いとして希望する)
・食材の宅配、ミールキットなどを利用。買い物、調理の手間を省く。

⭐️利用できる制度をフル活用!

各自治体で提供されるサービスはコストが抑え目に設定されています。
家事・シッターサービス提供会社は多少コストが掛かりますが、多様なサービス力が魅力。自治体+企業の組み合わせも要検討。
会社によってはシッターサービスの補助がある場合もあります。
思い切って福利厚生として使える制度がないか、担当部署に聞いてみましょう。

⭐️パパ友を作ってみよう!

リアルに会うことはハードルが高いかも?と思う時はSNS活用という手もあります。
育児の先輩や同じような時期のパパとSNS上でやりとりしてみると、共感やアドバイスなどを受けることができます
少し安心した!こんなケースもある!という気づきが大切です。

男性にはホルモン変動がないから、自分は大丈夫!と結論付けるのは、
まだ早い!いろんなイメージをしてみてくださいね。


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