2023年3月29日創立記念イベントを開催しました

NPO法人ユニーク 創立記念イベント
【日時】 2023年3月29日(水)20:00~21:30
【会場】 オンライン(ZOOM)

この度は「NPO法人ユニーク 創立記念イベント」にご参加いただき誠にありがとうございました。

ユニークとしての初めてのイベントは、弁護士会多摩支部子どもの権利委員会委員でいらっしゃる、弁護士の古谷健太先生をお招きしてお話をうかがいました。

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東京都児童相談所一時保護所第三者委員としての活動で見えてきた、子どもの人権問題。
そこに関連するのは、求められる安全管理、守秘義務、そして、なんと言っても収容率の高さ。
第三者委員による子どもの人権を守る具体的な提案により、当初に比べて子どもの生活環境はかなり改善してきたものの、収容率の高さは変わらない。東京都では自治体に児童相談所を新しく新設しても、収容率の高さは変わらなかった。
保護所で過ごす子どもの多くは、被虐待児。虐待に強い弱いはないものの、どのレベルの虐待も同じように扱うことも、収容率の高さにつながっているのではないか?これまでは、犬も食わないと言われた夫婦喧嘩も、今では子どもの前で行えば面前DVとして扱われる。

誰か身近に相談できる人がいたら、児相案件にはならなかったケースも、たくさんあるのではないだろうか?
子どもを守ることだけでなく、親の支援も必要ではないか?子どもが一歳なら親も一歳。虐待をしてしまった親の中には、子どもへの愛情がとても強い親も少なくない。愛情の伝え方を、知らないだけなのではないかと思う。
そうしたことを教えてくれる人も身近にはいない。

国の制度やサービスもあるが、国ができないこともある。
公的機関に相談したら、虐待として子どもを連れて行かれるのではないか?と心配する親も少なくなく、窓口があっても相談につながりにくい現実もある。
そうしたところには、民間、NPOの力が必要だと思っている。
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親が子どもとのかかわり方を学べる場を、支援者が効果的に学べる場を、ユニークが提供することが子どもの笑顔に必ずつながる、そう確信しました。

古谷先生の弁護士としてのご経験や父親としてのご経験、子どもたちとの関りの経験などから、気づき、学びの多い時間となりました。

古谷先生、ありがとうございました。

【参加者の声】
・子どもの有無に関わらず、全ての大人が考えていかなければならないと思いました。
・「愛情がないわけではない」…愛情とは?愛情の概念を考えさせられます。
・親も親で、子どもへの接し方がわからなくて悩んでいるんですね。そういう親御さんへのサポートも必要なんだと思いました。
・子どもを守るためには、親、周りの社会の考えを変える機会を作っていかないといけませんね。
・知らないことを知れる貴重なお話をいただきました。
・虐待する側の衝動の抑え方、向き合い方の知識の普及も必要かと思いました。
・親へのサポートがあれば防げる案件が多数と言うことに強く共感します。相談し、付き合い方を教えてくれる場があると言うことはとても大切ですね。
・親御さん自身も愛を受けて育っていなかったのかもしれないと思うと、根深さを感じて切ないです。
・昔、強い虐待を受けたことを思い出し、親子のサポートが必要だなと思いました。
・施設のリアルを初めて知ることができました。
・児相に限らず、子どもが自らの判断で逃げられる場所や連絡手段が必要だと感じました。
・子どもの声を聴く大人をもっと増やさないとと思いました。
・親も子も一緒にいたいのにそうできない状況になってしまうのは、胸が痛いお話でした。
・選択理論を用いたアプローチが多かれ少なかれ効果があるのではないかと感じました。
・児童虐待のリアルは本当に悲惨です。本気で、辛い思いをしている子どものために力になりたい。
・子育てを終えつつある歳ですが、国の宝である子どもたちのことを考える良い機会をいただきました。

【ご寄付】
講演会終了後、ご寄付や会員登録を多数いただきました。
ありがとうございました!

文責:宗像

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