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静けさがある

The Book of Life
10/21のテーマは
There Is a Quietness

 J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
 「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
 気功的な補足や解説を添えています。

 和訳&補足解説 天野泰司


和訳

どうぞ注意深くお聞きください。
すでに知っている記憶に照らしてではなく、聞いてほしいのです。
これはとても難しいことです。
あなたが何かを聞くと、心に即座に反応が生じます。
あなたの知識、結論、意見、過去の記憶によって反応するのです。
それは、「未来には理解したい」と望んで聞いているということです。
どのように聞いているのか、あなた自身をただ、観察してください。
すると、何が起こっているかがわかるでしょう。
あなたの頭の中にある結論に導くように聞いていますか、
知識に基づいて聞いていますか、
ある記憶や経験に照らしながら聞いていますか、
あるいは、答えを求め、切望しながら聞いていますか。
人生とは何なのか、人生における並外れた複雑さとは何なのか、と。
あなたは、全く何も聞いていません。
心が静かである時にだけ、聞くことができるのです。
心が即座に反応しなければ、
言葉を聞いてから反応が生じるまでの間に、すき間ができます。
この「間」の中に、静けさがあり、
その静けさの中にのみ、知的理解ではない覚悟があるのです。
もし、言葉を聞いて、
その言葉とあなたの反応に隔たりがあったとしても、
この「間」を、どれだけ長い時間保っても、あるいは、ほんの数秒でも、
観察をするのなら、
この「間」の中に、明晰さが訪れるのです。
そう、この「間」こそが、新たな知能なのです。
すぐに反応するのは古い知能。
古い知能は、独自の伝統、了承、反応、動物的感覚の中で働きます。
一時的にそれが停止し、反応が途切れ、「間」が生じる。
すると、そこに新しい知能が働いていることに気づくでしょう。
古い知能ではなく、この新しい知能のみが、真に理解する知能なのです。

J.クリシュナムルティ  訳・天野泰司


からだの声を聞く

私たちは自分の体に対して、たくさんの思い込みや経験を持っています。
そして、そうした見方から、一方的に体を操作しようとします。
でも体にはからだの言い分があるので、
ポカンとしてその声に耳を傾けてみると、
ふっと、何か通じるものがあって、体が素直に変化し始めます。
滞っていた何かが動き出すのは、たいていこうした、
無意識のうちの身体理解が深まった時です。
知識や経験に基づいて、どうしたらよいかと考えるのではなく、
無心になって純粋に耳を傾けること。
それがからだの扉を開く新しい鍵です。

NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司



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