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一歩先を見る

「ものの与え方」

今日は、研修会があったので、ブログの更新が遅れました。今回の内容は一歩先を見る「ものの与え方」ですが、もう一つ<賢い子を育てる>が入ります。

子育てには様々な悩みがついて回ります。健康、食事、遊びとおもちゃ、学習と教育数え上げるときりがないほどです。わが子を健康で賢い子に育てたいと誰もが願うことです。しかし、可愛いあまりいくつかの点で度を越してしまうこともあるのです。

まずは「おもちゃ」の与え方です。「おもちゃの役目」をご存知でしょうか。その前に、子どもの遊びとはどんな意味があるのでしょうか。意味を知ると、与えるおもちゃが減ってくることでしょう。そして、おもちゃを与える側、つまり保護者側の問題もあります。おもちゃは、子どもの知的好奇心を育てます。すると色、音、形、臭い、固さ(柔らかさ)、単純な動き等の感覚的なものが関わってきます。また、月例を追って与えるおもちゃに変化を持たせるべきでしょうか。既に小学生以上になったお子さんのいらっしゃる方はよく御存じでしょう。彼らが最後まで遊んでいたおもちゃのことを。子どもの世界で長く君臨しているおもちゃがあります。それは「積み木」です。積み木の変形が「ブロック」です。知的好奇心から創造性へと育むこのおもちゃは、教育界では「教具」と呼ばれます。すると、こじつけではなくタイルもこの中に入るでしょう。

最近ではハイテクなおもちゃが流行しています。しかし、面白いことに、このようなおもちゃを好むのは父親です。大人感覚のおもちゃは、大人を対象にした商品といっても間違いありません。幼いころ買ってもらえなかったものを自然と選んでしまうのです。これには男女の差はないでしょう。だから、自然とおもちゃが増えていくのです。

子どもに与えるおもちゃは多くて3つ程度で十分です。それも自然素材のもの、積み木ブロックなどは叩けば音が出ます。丸い積み木はコロコロ転がります。「まるい積み木がコロコロ転がるよ!コロコロ」こんなやり取りができるお母さんは最高のお母さんです。「むすんでむすんで三角おにぎり」、子どもに投げかける言葉が広がれば広がるほど語彙数は増え、状態を表す「コロコロ」「すいすい」「するする」「すべすべ」等のことばは表現力をより豊かにしてくれます。

大人の満足するおもちゃと、こどもが満足するおもちゃには違いがあります。たぶん、大人が満足するものは、1~2週間もすると飽きてしまいます。

話を少し変えますが、大人も子どももはまるものがあります。ただし、はまるといっても悪い意味でということになります。はまるを悪い意味で表現すると「依存症」ということばに置き換えられます。年々携帯から始まり、ネット依存、スマホ依存、スマゲ依存と進化?しつつ広まっています。これも与え方一つですが、問題なのは大人も依存症になっている人が多いのです。受験勉強をしている子どもに、模擬試験の成績が良かった為、スマートフォンを買い与えたところ、ゲームに興じる時間が長くなり、目指す学校どころかランクを大きく下げざるを得なかったという例があります。

せっかく高いお金を出して買ったものも、与え方によっては子どもの知能を高めることもあれば、すぐにガラクタになってしまうこともあります。幼児教室や幼稚園、保育園にあるおもちゃをよく参考にされてください。先生が遊んでくれた遊具は子どもにとっていい思い出になります。お母さんやお父さんも同じように遊んでくれたら…

2013/3/18


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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