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教育セミナーを通して

「正しい情報の伝達を」

世の中、情報化社会と言われています。ところが事件などでよく言われる「情報が錯綜しています。」のように、多くの情報が様々なルートから入り込み、整理ができない状況に追い込まれているようです。これは、関東大震災の時に流れた「デマ」が拾った光景と酷似しています。情報化社会とは、多くの情報を管理、そして選択する能力が問われているのではないでしょうか。自分自身で確かめること、意外とそんな単純な事ができていません。「噂話し」に惑わされる人は思いの外多いのでは?

情報化社会は、教育や子育ての面でも混乱を来しています。子育てについて、周囲から色々なことを聞くがあまり、どれを信じて良いのか分からない。そんな思いに悩んでいるお母さんはいませんか?

昨日、プリンスジュニア成城教室で保護者対象の教育セミナーが行われ、2時間を超えるお話をしてきました。参加された保護者の皆さんの真剣さが、時間を忘れるほどの講演になってしまいました。

演題は「備えあれば…、これだけ広がる学力差」でした。こうした話しにはデータが必要です。いわゆる「数字」です。学力差が広がる背景には、幼児期の「言語獲得」があります。「ひらがなが読めますか」という質問に、そのような事を思い浮かべるでしょう。大多数が「ひらがな五十音表」です。数えてみると44文字であることが分かります。「あっ、これなら大丈夫!」と思われるでしょう。ところが、清音は44文字ですが、そのほかに濁音が20文字、半濁音が5文字あります。表記になると、促音表記、長音表記、拗音表記等々、このように、大変さを示す数字を交えて説明します。このような数値データから状況把握ができます。

しかし、子育てとなると一般論からの判断は難しいでしょう。今回も、成城教室の先生は、セミナー後の相談時間を設定していました。ロビーで待っていると、出席された方々が相談にこられます。実は、講演後の、この時間が大切です。お母さん方の「不安」の「不」を取り除く必要があるからです。教育は教える側、つまり私たちがいます。そして育てる側の保護者の方々がいらっしゃいます。子どもだけではなく、保護者も子育てで不安な時期があります。だから、このようなセミナー、そして、その後の相談時間が必要なのです。

子育てに於いて、正しい情報を持たなければなりません。ところが、あまりにも多い情報に流され、自身の子育てを見失うことが多いのです。幼児教室の存在は非常に大きいと思います。今回のセミナー、そのキーワードは「コミュニケーション」です。それも親子のコミュニケーアションです。その為、先生方はお母さんやお父さんと、そして子ども達とコミュニケーションを築き上げていきます。子育ても、教育もコミュニケーションがとれなければ成立しませ。どうぞ、こうしたセミナーをご活用下さい。情報の取り方、選択、活用、整理、子育ては、けして一人で行うものではありません。一人の子どもに、多くの大人が関わりをもちます。その整理は保護者である、お父さん、お母さんなのです。

遅れましたが、昨日は天候不順の中お越し頂き、また2時間を超えたお話になってしまい申し訳ありませんでした。ご参加下さった保護者の皆様に御礼申し上げます。有り難うございました。

2013/10/7


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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