不安を期待に 訪問記
「指導しにくい子が急増」
先ほど、新潟の長岡から帰ってきました。テレビの電話取材、授業見学、職員研修とどれも緊張の連続で、正直つかれました。ただ、この疲れは仕事をやりきったという、充実した仕事の後にくるとても心地よい疲れです。
0歳から5歳年長まで、全てのクラス視察は初めてです。それも細部に渡り、授業展開を見せて頂きました。この保育園は、我が国の幼児教育の最先端の指導をしています。この園で抱える問題点は、全国の子ども達が抱える問題点でもあります。今回問題となったのは、「指導しにくい子」への対策です。子ども達が抱える問題点とはつぎのような内容です。
じっとしていられない、落ち着きがない
視線が一定しない
多動である、教室から抜け出すことも
我慢が出来ない
着替えなどが出来ない
箸がもてない
暴力的で、直ぐ喧嘩になる
無気力、無関心
話しを聞くことが出来ない
コミュニケーションがとれない
ことばが出てこない、言語能力が遅れている
抱っこや、触られることを嫌がる
自分の名前を言えない
姿勢を保てない
先生:生徒との信頼関係を築くことが難しい
細かく上げればきりがないほど、教育の現場、それも幼児期の子ども達に異変が起きています。こうした問題には必ず原因があります。原因がわかれば指導の具体的な対応を考えればいいのです。今まで出来ていたことが出来ない。今までの指導で成果を上げてきたが、今では難しくなってきた。子どもの変化に先生方は悩んでいます。しかし、この希望ヶ丘保育園の凄さは、こうした問題に園長そしてベテランの主任先生、何より、現場の先生が積極的に問題解決に挑む所にあります。行動に移すのが早く、直ぐに具体的対応に乗り出します。
待機児童対策が叫ばれますが、子ども達を預ける施設を確保することは重要です。しかし、別の面から見ると、子ども達は一番親のそばにいたいときに離ればなれになるのです。親から学ぶ事、教えられる事は山ほどあります。皆さんはやむなく子ども達を預けます。しかし、親に変わる者はいません。こうした事を理解して欲しいのです。保育園の先生はプロです。希望ヶ丘保育園の先生方は一般の保育士とは大きく違う力を持っています。子ども達に必要な事は何か、必要なものは何かを知っています。それは「愛情」と「ことば」です。ことばの指導が出来るそれも愛情を込めて。ことばは思考を促し、人格をそして心を形成していきます。そこに、もう一つ、本来であれば親がすべき事を加えるのです。
今回の研修では、問題を抱える子ども達にどのような指導をすべきかをより具体的に行いました。来週から、その指導が徐々に加わっていくことでしょう。また、そうした背景を重要視した園長から、0歳・1歳・2歳クラスへの新しい試みのカード授業の提案がありました。それは、以前園長がご覧になった私の授業が元になっているとの事でした。そのたたき台のシナリオと、具体的な指導法も直ぐに研修の中で行われ、先生方の目が輝き出しました。今、この園が抱える問題は、暫くすると小学校教育、中学校教育で大きな問題として跳ね返ってきます。「ゼロ・トレランス指導」は、小学校低学年から必要になるかも知れません。その対尾と対策を今から考えておくべきでしょう。この園の取り組みが、幼児教育を変えるかも知れません。
2014/7/4
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
石川先生監修!
幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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