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休日の独り言

「本質」

今日は彼岸、幼い頃は両親と共に訪れた先祖の墓だが、今では父の墓参りとなった。お寺は、上野と浅草の中間ほどにあり、スカイツリーがよく見える。いつもは車で行くのだが、奥さんと久しぶりに雷門まで歩き浅草寺に行くことにした。お墓参りには、次いで参りは御法度だ。まずは墓参りをしっかり済ませた。

幼い頃から慣れ親しんだお寺は、お線香のにおいが立ちこめていた。どこか安心感を感じるいつものにおいだ。お彼岸のお参りは日本人の大切な習わしだ。ご先祖がいなければ今の自分はいない。今一度、生きるとは何かを考えて見たくなる。年二回、自分自身の「本質」を取り戻す墓参りなのかも知れない。

昨年初優勝を遂げた楽天イーグルス、そして、悲願の優勝記念セールで、不正な宿泊料金のつり上げが発覚した。昨年も騒がれた事件だが、その値段つり上げを、何と楽天側が指南したという。選手、監督、コーチが必死の思いで勝ち取った優勝を、楽天の本社が踏みにじってしまった。全てが金ということか。ファンを騙し、イーグルスの選手達も騙す行為は法的に罰することはできない。あくまでも、つり上げを選択したのは旅館側だといいわけをした。「調査をする」相変わらずのフレーズが飛び出した。ことばを失う。

やはり、おかしい。今、私たちの周囲で何が起こっているのだろうか。全ての企業や団体、個人も含めて不正と偽装のオンパレードだ。「まじめに生きている人」をあざ笑うかのような、欺瞞に満ちた社会に成り下がってしまった。はたして、正義はあるのか。本質を欠いた社会からは、最早何も生まれない。経済優先の社会はアメリカを例に取るまでもなく、いつしか崩れていく。人間社会を犠牲にしてきた古き妄想は、間違いなく貧富の差を広げている。この差は、学習に於いても同じだ。貧富の差が、学力の差となっている。もうすぐ、消費税が上がる。この税金の行方が気になる。税金の本質とは何か、其の使い道は、東北復興の為に上げられた税金の使い道を考えればわかる。監視の目を向けなければならない。もう一度、自らの立場、そして本質を確かめるべきだろう。

ベビーシッター事件も様々な意見が飛び交っている。ここでも、最終的な問題点は「金」へと繋がって行った。コメントにもあったが、若くしての結婚、妊娠、出産、そして離婚、子育て、貧困、就職難、無理な人生設計、生まれてきた子ども達は、行き場を失った。これはドラマではない。現実に様々な場所で起きている。それぞれが本質を見失い、形を変えた事件が起きているに過ぎない。終わりのない虚偽の世界が展開している。誰かかが、この展開を止めなければならない。それは自分自身であるのだろう。

2014/3/21


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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