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使いこなす

「生活力向上を!」

先生の話や、説明を聞くことが出来ない子ども達が増加していると、教育現場簿の先生方は口を揃えて仰います。同じく、授業中、先生や黒板の方を見ない子ども達もぞうかしてと。こうした事を背景に、共通するのが「指導しづらい子」の増加です。

改めて、基礎教育で指導すべき内容を精査すべき時代に入りました。社会に於いては、科学の進歩による情報伝達の超高速デジタル化がもたらす影響が出始めています。情報過多による人間の持つ情報処理能力を遙かに超え、情報の選択能力と共に判断力、決断力を迫っています。それ以上に大きいのが自己責任能力でしょう。

また、家電開発に代表ぼんされる便利な時代への警鐘として、人々の、生活力量の低下が上げられるでしょう。はたき・ほうき・ちりとりを知る幼児が圧倒的です。洗濯板、たらい、おひつ、すり鉢、すりこぎ、砥石等々、家庭から消えていった用具や道具は数知れません。さて、「肥後守」という名前をご存じでしょうか。いったいなんでしょう?何かの神様なのと子どもに尋ねられました。画像をアップしておいたのでお解りの方もいるでしょう。「肥後守」と書いて「ひごのかみ」と読みます。(画像「文具で楽しいひととき」より)

昔の小学生は、この「肥後守」を持つ事に憧れていました。殆どは、ボンナイフという小さなナイフを使っていました。まだ、何に使うかを言っていませんでした。これらは鉛筆を削るときに使うものです。実際にナイフを使い鉛筆を削ってみると、指が五本ある理由が(個人的に感じただけですが)理解できます。なるほど、こうして自分の使う鉛筆は自分で削る、だから愛着も沸いてきます。最初は誰も上手に削れません。ここが昔の道具の良いところです。「使いこなす」のです。使い込む内に自分の手先指先になじみ、ようやく自分のものとなるのです。私も1本持っています。しかし、今の時代は、「肥後守」だけでなく、手回しの鉛筆削りも見かけなくなってきました。使い方を知らない小学生も増えています。

こうして、子ども達の不器用は生活の便利さという中で作られてきたように思います。人間の身体的進化は既に頂点を迎え、後は交代していく一方ではないかと真剣に考えています。教育とは、子どもの可能性を伸ばす為に必要です。脳の発達だけに目が向きがちですが、子ども達の指先の器用さも、これからは指導対象の一つに挙げなければなりません。その為にも、まずは生活力の向上です。身体を使う学習が生活の中に沢山入っています。それは、時に季節の風物詩に上げられるものであったり、習わしであったり、家族の伝統や文化であったりもします。もうすぐ梅雨が明けます。暫くすると地方ではお盆の準備が始まります。子ども達にも、その準備を手伝わせてあげてください。また、言い伝えなど、沢山話し手上げてください。この時期しか使わない道具、用具はありませんか?お話はありませんか?

2014/7/21


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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この度クラファンに挑戦することになりました!

今回は私たちの運営する学習塾・幼児教室のキッズスクールアップル富ヶ谷での無料塾 を企画し、その利用料をクラウドファンディング にて賄い、子どもたちに確かな学びを無料で提供するという取り組みになります。

他の団体が行っている無料塾というのは質が担保されておらず、宿題の面倒を見るという形で運営が行われているところがほとんどで、その指導者はプロではありません。学生ボランティアや契約社員、アルバイトがが子どもの大事な時期の学習指導をしており、塾というより学童保育の意味合いが強いです。

私たちのモットーは”できる子はよりできるように、できない子はできるように”と日々、学習指導をしています。

「本屋さんに売っているドリルをやらせれば、塾なんて必要ない。」
そうでしょうか?
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないように人は人でしか磨かれません。
AIロボットは問題を作ることはできても、教えることはできません。
なぜなら、子どもたちは未熟だからです。成人したリテラシーのある大人が扱うからすごいのです。
幼児期・小学生の学習指導、子育て相談は私たち専門家にお任せください!

でも、私たちの取り組みでは少子化は解決できませんし、生活困窮世帯に給付をして裕福にしてあげることはできません。

ですが、学力格差を解消することはできます!

まずは学力格差を私たちと一緒に解消して、子どもたちの未来を創造していきませんか?


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